どの断熱材を使っても断熱性能は 

室内空気改善断熱

断熱材の選び方という内容の記事を見かけることがあります。

近年、断熱性能が高い住宅と言うのが、建築業界の流行の様に言われています。

高断熱住宅

至極、当たり前の事では無いのかと・・・。

その中で、どんな断熱材を使用すると良いとか、悪いとか、あまりない様に思いますが、違いを付けようとするのは、やはり、自社の仕様だからという所でしょうか。

皆さんは、断熱材の種類、どの位ご存じでしょうか。

グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーと言った。繊維系断熱材。

ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームと言った。プラスチック系断熱材。

聞き覚えのある断熱材と言うと、グラスウールだと思いますが。

では、どの断熱材が、断熱性能が高いか分かりますか。

断熱材の最も大切な性能である熱の伝わり方を示す数値、熱伝導率があります。

この熱伝導率が小さい程、熱を伝えにくく断熱性能が高い材料となります。

よく使わるグラスウール24Kの熱伝導率は、0.038になります。

高性能グラスウールだと0.002下がって0.036と、フェノールフォームと同じと少し性能が上がります。

セルロースファイバーは0.040と、建築用断熱硬質ウレタンフォームと同じ数値です。

それぞれ、断熱材としての性能、熱伝導率に大きな違いはありません。

しかし、実際に、施工された状況では、その性能は大きく差が出てしまう。

何とも不思議な事です。

断熱材自体の性能の違いは無いのに、使用された状態では、性能に違いが出てしまいます。

プラスチック系断熱の断熱材による外断熱住宅と、セルロースファイバーは、断熱性能が高い住宅になると言われています。

一番よく使われるグラスウールは、断熱性能が高い住宅と低い住宅に分かれてしまいます。

グラスウールもプラスチック系断熱材、セルロースファイバーを使用する場合でも、建物構造は同じ基本同じ工法で出来ています。

木造在来工法で、グラスウールかセルロースファイバー、プラスチック系断熱材を使うか・・・。

プラスチック系断熱の外断熱工法も、セルロースファイバーの充填断熱にしても、断熱材の性能を引き出す施工になっている事が、違いを生む大きな部分だと思います。

プラスチック系断熱は、外壁に張って施工するので、連続性が高く施工できるので断熱性能を発揮しやすい所があります。

また、セルロースファイバーは、古紙を細かく砕いたものを壁に充填していくので、隙間があるとこぼれ落ちてしまう事から、隙間を埋めて施工する必要があります。

その為、連続性が高く施工ができる事で、断熱性能を発揮することが可能な材料になっています。

グラスウールでも、セルロースファイバーの様に、隙間を塞ぐ施工「気流止め」を施すことで、断熱性能が高い状態を保って施工する事が可能です。

気流の原因となる隙間を塞ぐ「気流止め」施工を施さないと、ご想像の通り断熱性能が低い住宅になってしまいます。

構造が同じでも、使う断熱材が違うだけで、断熱性能が変わり、同じ断熱材を使っても、施工が違うと断熱性能が変わってしまう。

グラスウールでなく、プラスチック系断熱材やセルロースファイバーでも、施工が悪いと断熱性能が発揮される事が出来なくなります。

断熱材を選ぶのではなく、正しい施工を行う建築会社を選ぶことが、断熱性能が高い住宅造りの、最初の一歩になります。

どの断熱材を使用しても、間違いなく高い断熱性能を獲得する事はできます。

正しい断熱施工を行って、高い性能を発揮する住宅造りをしている建築会社を選ぶことが、良い家選びの重要課題になります。

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読んでいただきありがとうございました。

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