正しい断熱施工を行ってプラス、高い気密を目指してならいいのですが、断熱の施工は従来通りで、気密を高め過ぎた時、施工が変わっていない場合、壁内結露は今まで通りに発生してしまうのでは。気密が無い、古い密閉住宅でも、サッシ性能を上げるだけで、一時的に断熱性能が上がります。新築で気密を高くしていれば尚更です。
前回は、ここまで。
で、気密住宅では無い、建物に内窓を設置すると、断熱性能が高くなったと錯覚するのですが、時間経過と共に、内窓を設置する前に戻ってしまったと感じる方は多く、実際、その手のクレームがあると・・・サッシ問屋さんに話を聞いた事が・・・。
サッシ問屋の方も言っていました。「サッシが性能を悪くしている訳では無いので、サッシの性能を良くしたからといって、断熱性能が良くなることは無い」と・・・。
基本性能が上がっていない状態で、サッシの性能を高めても、断熱性は良くはならないのですが、新築で、断熱施工が従来のままで、気密を高めている高気密住宅は、サッシ性能のおかげで断熱性能が高くなっているだけですから、従来通り、壁内結露が発生して、断熱材を痩せさせて気流が発生するようになってしまったら、年々、断熱性能は下がってしまうと・・・。
気密を高めて、気密性能を上げる事は、断熱性能を上げることにつながる部分がありますが、断熱施工が不十分だった場合、余計に長持ちしない家になってしまい、長期優良住宅ではなくなってしまう・・・って、そう言えば、最近長期優良住宅と言うワードあまり聞かなくなりましたね。どこに行ってしまったのでしょう。住宅を長持ちさせると言う話は、どこに行ってしまったのでしょう・・・今の住宅はすべて長期優良住宅に?
長期優良住宅よりも稼げる○○○○が出てきたので、もうイイやという感じなのでしょうか・・・。隠さないと怒られるやつかもしれないので・・( *´艸`)。
気密だけを高めて、断熱施工を正しく行わないと、本当の意味での高断熱にはならないと・・・
気密は断熱施工同様に、建物の形によって施工がしにくかったりする部分がありますから、物件によって施工不備が出てしまう事があります。ただ、気密は、測定ができるので、気密工事が終わった段階で測定することで、測定時にある程度、改善、手直しすることが可能です。
断熱と違って、途中で測定するすべがあるので数値は出し易いですね。
気密施工は、断熱施工よりも結果が分かりやすく出し易いので、正しい断熱施工が行われなかったとしても、サッシの性能が良ければ、ある程度の性能を出す事は可能だと・・・。
それでも、サッシのお陰なので、経年により長続きはしない。
気密が高い事は、いい住宅選びの1つには・・・。
気密が高い方がいい部分では、換気効率が高くなることだと思います。
断熱と言うよりも・・・。
隙間=換気ロスになるので、換気には、隙間が少ない方がいいですから。
例えば、穴あきストローで液体を吸い上げると、穴から漏れてしまい効率よく吸い上げる事が出来なくなります。穴が多いと吸えなくなります・・・。
換気で言うと、第3種換気、自然給気の機械排気ですね。吸うのが排気になります・・・どうでもいいですかね。
余計な隙間が多いと、その空間の空気をキレイに排気されません。
24時間換気は、シックハウス対策の1つでもあり、室内の空気環境改善の為に行うシステムですが、汚れた空気と共に、湿気を放湿することが出来ることもあります。
思うのですが、気密は、換気効率の為で、断熱の為ではないと・・・。高気密高断熱は、正しい断熱施工による気密化を高気密は断熱性能を上げるとすり替えて考える様になってしまったような・・・。
高気密ではなく、高断熱を選ぶ事が正解な・・・。(;^ω^)
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