床下、壁内、天井裏、小屋裏へ 

室内空気改善断熱

空気が動くことによって熱は伝わる。

動かない空気は、断熱効果がある。

小学校の理科で教わった・・・確か・・・。

ペアガラスは、ガラスの間に中空層の空気層を作る事で、熱の影響を受けない様にしています。

また、2重構造のタンブラーやマグカップも間に真空の空気層を作り、空気を動かさない様にすることで、中の氷が溶けずに残っていたり、温かいものが冷めにくくなったりします。

ペアガラスも2重構造タンブラーも、熱の通りがいい素材でありながら、空気層を作る事で、そのマイナスを無くしてしまうんです。

共通しているのは、動かない空気。

住宅も、この空気を上手く使ったプラスαの断熱を摂り入れる事で、熱の影響を抑えることが出来ると。

気密を高める事で、断熱性能が上がるのは、動かない空気を作るという事になりますね。ただ、ここで言う気密は、換気の効率化を目的としているので少し違ってくるのですが、結果的にそうなっているだけと言う所も・・・。

問題は、床下、壁内、天井裏、小屋裏の空気の移動・・・。

これらの空間で動く空気を少なくすることが出来ると建物の断熱性能は変わってくる。

高気密と言っていても、床下、壁内、天井裏、小屋裏の空気が動いていと、熱のロスがあると考えられます。

性能が劣るのではなく、損をしていると言う事になりますかね。

気密があまり良くない住宅、築年数で言うと10年位前の住宅になるのでしょうか。

床下の空気が、壁内を上り、天井裏から壁内を通り、小屋裏に流れる。

コンセントやスイッチプレートが分かり易い部分ですね、ここから空気が流れ込む勢いが強ければ強い程、多くの熱をロスしている事になります。

マンションは、各室が独立している構造なので、床下、壁内、天井裏に空気が流れ込むことが無いものですが、古いマンションだと、配管処理が不十分で空気の流れを作ってしまう事が稀にあります。

水まわりの大掛かりな工事をする際は、構造を貫通する配管廻りの断熱を十分に行って貰うようにお願いしたいですね。

発泡ウレタンを充填するだけですから、それ程、大きな手間にはなりません。

ホームセンターで、1000円前後で買えるので、「大丈夫、やっておきますよ」と言って貰えるサービス施工範囲だと思いますが・・・。

ただ、1000円前後でも材料費は掛かるので、材料費が掛かりますというのは許してあげましょう。

職人が負担する事になるので可哀そうですから。

床下、壁内、天井裏、小屋裏は、構造上つながっているのもですから、空気の流れを0にするのは難しいですが、少なくすることは可能になります。

止めるのは、床下と壁、壁と小屋裏、天井裏は、この2箇所を止めれば大きく動くことは少ないものと考えられます。

下屋根やベランダがある場合は、対応が必要になるので少し大変になります。

床下と小屋裏の気流を止めることで、50%位の断熱性能アップにつなげることが可能になると。

サッシの性能を上げるともっと上がりますね。

ウレタン充填のカバー工法がお勧めですが、内窓設置の方が、予算が掛からないのでいいのかもしれません。

ただ・・・。長くなるので次回に・・・。

構造上の隙間を無くす事で、断熱性能は高くなります。

断熱性能が悪いと相談をして、付加断熱すれば大丈夫と言う建築会社があると思いますが。付加断熱だけでは、改善されない施工がありますので・・・。

断熱性能向上、改善は、室内空気環境向上、改善につながる。

マイナス空気環境のマイナスを減らしましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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