既存住宅の断熱改修にサッシ性能をアップする前に

室内空気改善断熱

断熱改修を考えると断熱材を付加すると良いと思っていた方が多くいらっしゃった様で、既存の外壁に、アルミ製のサイディングでウレタンが貼られている24㎜位の厚みがある外壁材を張るとか大分前によく見かけました。既存の壁に縦あるいは横に根太木若しくは垂木を打って、その間にグラスウールを入れて付加断熱するとか・・・。

施工した当初は、心なしか断熱性能が上がったと思う様ですが、1年も経たないうちに効果が全くない事に気がつくことが。

グラスウールを付加断熱として入れるケースでは、結露が発生して下地に入れた根太木若しくは垂木が腐り仕上げに貼ったサイディングが剥がれ落ちてしまうとか・・・。

施工する事で返って建物を悪くしてしまう事がある・・・。

スケルトンリノベーションによる大掛かりな工事を行っても、断熱材を建築時と同じ方法で施工をしてしまえば断熱性能は以前と変わらない・・・のですが、断熱材の厚みが暑くして、サッシ性能が良いものを使っていると少し良くなった状態がしばらく続きます。

壁内に気流が発生する状況では、サッシの性能に頼っている部分が多いですから2・3年であまり変わらない事に気がつきます。

グラスウール断熱材は、安価でいいのですが正しい施工をしないと断熱性能が正しく発揮できない部分が大きいので施工する職人さんによって違いが出てしまう可能性は否定できません。

大掛かりな断熱材を入れ直さないと断熱性能は良くならない訳ではありません。

壁を剥がさず既存の断熱材を利用して断熱性能をアップする事はできます。

そこで、多くの方が行うのがサッシの改修。

サッシ性能を上げる事で断熱性能を上げると考えるのは、間違いではありませんが構造の断熱性能が変わっていないので、先ほどお伝えした通りしばらくすると以前と変わらないと・・・。

構造上の問題を解決しないと、サッシの性能を上げても断熱性能が変わった実感を得られることはありません。

住宅の断熱性能が低い原因は、2010年には国も分かっていた事なのですが・・・。

壁内気流が発生しる事による断熱不良と小屋裏内の断熱施工不良この2点です。

この2点を改善する事で、住宅の基本性能は確実にアップできる事と思います。その上で、サッシの性能アップによって断熱性能が高まる。

住宅によっては、基本性能が良くて、純粋にサッシ性能が悪い事で断熱性能が低い住宅もありますが、多くの住宅は、基本性能が低いので・・・最初にサッシをいじるのは、あまり効果が出ない事が・・・。

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