ヒートショックの対策を検索すると

室内空気改善断熱

冷蔵庫が登場して普及するまで、夏の暑い時期に亡くなる方が多かったと聞いた事はあるでしょうか

暑くて亡くなるのは、食中毒で亡くなる方多かったと言う事です。

今は、食中毒で無くなる方は少なくなっていますが、衛生面が悪かった頃は深刻な問題だったと思います。

今、交通事故によって亡くなる方、以上に多くの方が、ヒートショックによって亡くなっているという話は、ここ数年、毎年の様に言われている話です。

2000年代前半位から住宅の浴室で無くなる方が増えようで、何かしらの理由で調査して判明した事なのだと思います。

浴室での溺死者数が2005年で、約3400人でが、右肩上がりに上がって行き、2012年には5000人を超える方が亡くなって、数年5000人を下回ったようですが、2017年には、また、5000人を超えています。その後は少し下がっている様ですが・・・。

断熱性能が高い事で、健康に与える影響が高い事が聞かれる様になったのが、2010年以降ですから、それ以前の住宅を購入している方で、年齢が65歳近くになっている方が多いと考えると、バブル期以前の建物の断熱性能が悪い事で、壁内気流によって壁内結露が発生して、断熱性能を劣化させたて・・・と考えられると。

話が逸れました。

断熱性能が高い住宅が造られるようになり始めているのに、毎年、交通事故で亡くなる方以上にヒートショックによって亡くなってしまう方が多いのは、モヤモヤするものが残るところではあります。

ヒートショックとは、気温の低い屋外から暖かい屋内への移動や、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な環境温度の変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけとして起こる、健康被害の総称です。

暖かい部屋に居る時にゆるんでいる血管が、寒い所に移動すると、ギュッと血管が収縮し、血圧が急激に上昇。温かい所に戻ると、今度は血管が拡張して、血圧が急激に下がります。このような温度差が血圧を大きく上下させるために、失神や心筋梗塞、脳梗塞が起こったりするものです。

入浴時に起こりやすいと言われていますね。

暖かい部屋を出て、寒い廊下を通って、寒い洗面所で衣類を脱ぎ、寒い浴室に入り、暖かい湯船に入る。血管が緩んでいるところから、収縮して、そして拡張・・・血圧に負荷がかかるのは当たり前です。

問題は、家の中で温度差がある事ですが、そこにはあまり触れることは多くありません。

海外の方が、日本に来た時に、不思議に思う事の1つが住宅の基本性能の低さではないかと個人的に思っています。日本の家はウサギ小屋と揶揄されたのは、家の狭さではなく、断熱性能の低さだったのではと・・・勝手に・・・(;^ω^)

ヒートショックは、浴室で多く発生するものと思われがちですが、トイレも危険な場所です。年配の便秘の方は注意が必要なのだと思います。

暖か部屋から寒いトイレで力むと良くありませんよね。トイレは、特に温かくしておくことをお勧めします。

ヒートショックの対策を検索すると、洗面所を温めて、浴室内も合わせて温めて置く言う感じの内容が多く出てきます。

温度差によるものですから、温度差を少なくすることで対応策となります。

日本は、基本的に各室暖房をする文化と言っていいのか、人が居るところだけを温めるのようしてきました。断熱性能が低いからという考えも無くなないのですが、それだけでは無い気がして気になります。

各室暖房によって、暖かい所と寒い所が出来てしまうのは、よくよく考えると良くないのだろうと分かる気がします。

日本でも、セントラルヒーティングではありませんが、1台のエアコンで家丸ごと冷暖房ができる家を造っている建築会社もあります。

断熱性能が高い住宅が増えて、ヒートショックなんて言うものがあったと言われるようになるかもしれませんが、まだまだ、先の話の様な気もします。

新築住宅の性能が上がっても、既存住宅の断熱性能が上がらない事には・・・

読んでいただきありがとうございました。

コメント