繊維系断熱材を使う場合、グラスウールやロックウールは、セルロースファイバーと違って、気流止めを行わなくても、施工上の問題にならなかったりします。
性能上の問題にはなるのですが・・・。(;^ω^)
プラスチック系断熱材で、パネル状になっているものに、構造上の隙間の事は考えなくもいいですよね。
壁の外で断熱が完結しているので、壁の中も室内と考えていますし、当たり前の様に、基礎断熱ですから、壁の中を安定した温度の空気が動こうが、問題は・・・な・・くは・・。
床下の温度は、平均すると13~15℃位だと聞いた記憶があるのですが・・・。
冬の室温よりも低くはなりますが、外気温と比べれば、温かい空気なので暖房に与える影響は少ないのだと思います。
これも施工によって変わってしまう。
外断熱は、外部構造用合板にビスに大きなワッシャーを付けて固定していきます。
多くの、外断熱住宅は、その上に胴縁を入れてサイディングを固定します。
断熱パネルと断熱パネルのつなぎ部分には、気密テープを貼ってとなっていると思いますが、以前は、確か無かったと・・・。
ここで重要なのは、端部の処理、水切りの部分をどの様に処理されているかだと思います。この部分で隙間があると断熱性能は下がってしまう。
図で書くとこんな感じ「ココ」です。
この部分に少しでも隙間がある状態で施工がされていると、パネルが面で貼られている訳ではなく、ビスで部分的に固定しているだけなので、空気の流れができて断熱をロスします。
建築と当初は良いのですが、年々、経年変化と共に、断熱性能が下がったと感じる方は少なくありません。
その要因の1つが、隙間から流れ込む外気によって、断熱性能が無効かされていく・・・
そのくらいと思われるかもしれませんが、そのくらいでも変わってしまうのが断熱というものです。
ビスで止めるのではなく、パネルにベースコートを薄く塗って、面で貼る方が断熱の性能を発揮する上では良いのだと思います。
空気が回り込むことがなくなるので、プラス、つなぎにはウレタン充填をすると間違いない。
ただ、断熱を軽視してきた年月があるので、断熱施工に時間を掛けたくないという意識がある様な、中々難しい所がある様に思えます。
決められた工期でお引渡しまでスムーズに進めなくてはいけません。
工事の遅れで、引渡し日を遅らせる訳にはいきません。
例えそれが、天候に要るものがあったとしても・・・工事の遅れは許されません。
工程、段取りが悪いのは論外ですが、現場だけの問題でも無い所がありますから・・・難しい話です。
繊維系の断熱材よりも、プラスチック系断熱材の方が、施工上の隙間が少なく済む、また、断熱の施工方法自体が隙間を少なくなるようになっているので、断熱不良は少なく済むと思いますが、チョットの事で断熱性能は低下していくので、細かい部分への配慮が大切です。
断熱材は、空気に包まれると、何の意味も無くなりただの物と化します。
切れ目なく連続した施工が求められるのに、連続はしているが、切れ目がある事で空気が回ってしまう・・・。
言葉だけでは難しいのですが、ダウンジャケットを着ていると温かいですが、袖や首元、リブが大きく開いて、温かく感じないですよね。
袖を閉め、首にマフラーを撒いて隙間を無くし、リブから風が入らない様すると温かい。
ダウンジャケットと身体の間の空気が動かない様にすると温かい。
それと同じです・・・。
分かってもらえるでしょうか。(;^ω^)
空気が通って動いているのと、空気を留まって動かない様にしているのでは、温かさが違います。
住宅の断熱も同じ事です。
断熱性能が高い=基本性能が高い
余計な隙間が減る事で、換気効率も上がり、室内の空気環境も良くなる。
読んでいただきありがとうございました。
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