屋外の冷気の流入を妨げ室温を保つため

室内空気環境改善

玄関ドアの性能は、良くなってはいるものの、開口部の中でも一番開閉が多い部分でもある為、玄関ドア自体の気密性能は、他のサッシに比べると弱いものになっている。

それでも、以前のスカスカのアルミ製本体に比べて、断熱材が入っている事で扉単体での断熱性能は高くなっている。

間取り検討時の、玄関スペースをどうするかを考える事は、重要な項目の1つとなるのだと思います。

玄関は寒くなり易いと言う事を念頭に置いて設計を行う事が大切だと思うのですが・・・。

玄関室が廊下と階段が1つの空間としてできていたり、吹き抜けになっている場合もあったりします。

断熱性能が高ければいいのですが、低い住宅では決してやってはいけない間取りだったりします。

とは言え、仮に断熱性能が高かったとしても、避けた方がいいと・・・。

高断熱高気密で基本性能が高い建物でも、玄関を暖かくするのは難しく居室よりも何度か低い室温になってしまうと、考えると玄関室として、仕切ってしまった方がいい様に思えます・

図Aには、ドアが付いているので玄関が1つの個室として部屋になっています。

図Bには、ドアが付いていないので、玄関ドアから入る外気が室内へ流れていく・・。

図Aの様に、ドアを付けて仕切ることで、玄関からの外気の侵入を抑えることが出来ます。また、服や頭についた物質をここで叩き落とす事で、室内への色々な外部からの物質を室内に入るのを防ぐことが出来る。

室内空気環境を汚さない1つの方法になると。

コート掛け等を作り、コートを脱いではいる様にするのもいいですよね。また、玄関室に、空気清浄機を置いて、叩き落としたそばから吸ってキレイにしていくと、より良い感じがしませんか。

叩き落としたのを吸って貰うよりも、吸い取ってしまった方が、空気は汚れないのだと思うと、衣類用の掃除機を置いて置くのも1つだと思いますが、衣類用の掃除機って無いですよね。

ニッチな需要はあると思いますが・・・衣類に付着した極々小さな物質を取るだけなので、吸引力はそれ程いらないので安くでき・・・フィルターに費用が掛かるか・・・。

アイリスオオヤマあたりで・・・。

花粉症の方とか、綺麗好きな方には売れると・・・余談でした。

たかが、ドア1枚で仕切るか仕切らないかですが温度には違いが出てきます。

多くの既存住宅の場合は、廊下と同じ空間として仕切りのドアが無いのが多いと思います。

また、各室暖房なので、玄関と廊下が寒い家はきっと多い事と思います。

ただ、仕切りたくても、玄関横に階段があったりすると仕切り用が無いので出来ないとか、吹き抜けになっていたりするともっと無理です・・・。

室内で仕切れない場合は、外部で仕切るという考えもあります。

風除室や防風室とも言いますが、玄関の外にもう1つ空間を作る方法です。

寒い地域では、風除室や防風室が普通に設置されていたりしますが、とても、断熱性能を考えると、とても有効的な対策の1つなので、地域に関係なく、設置を考えてもいいものだと思います。

慶応義塾大学の伊加賀教授も以前、ヒートショック対策の1つとして、断熱性能をアップする方法としてTV番組で話していたと思います。

コンビニの入り口にもついていたりしますし、スーパーやショッピングモール、ホームセンターなどでも、入り口入って、チョットした空間が有って店舗内に入る感じのも、所謂風除室や防風室の考え方です。

※風除室(ふうじょしつ)は、外気の流入や風の吹きつけを緩和する目的で建物の入口(玄関)前に設けられた小部屋。玄関フードとも呼ばれる。一般に風除室は、屋外の冷気や熱気の流入を妨げ、屋内の室温を保つために設置される。空調による冷暖房効果を低下させないための空間である。寒冷地の住宅では、冬季の外気温が室内に流入することがないように設置される。また強風によって開き戸の開閉に支障をきたす地域では、開き戸の玄関の前に引き戸の風除室を設けることも行われる。(ウキペディアより)

内部改築で、玄関室を1つの空間として仕切れるのであれば、内部で仕切る形でいいと思いますが、意外と手間がかかって費用も掛かることを考えると、アルミ建材メーカーの商品で玄関ポーチを囲ってしまう形の方が、採用しやすいと思ったりします。

風除室で、服や頭に付着した物質を叩き落とし、玄関で、衣類用の掃除機で残った物質を吸い取って室内に・・・。

室内の空気を汚さない様になって、断熱性能も高くなるのですからいいと思うのですが・・・。

玄関ドアを、扉式ではなく、片引きとにされた場合は、余計に気密が悪く隙間風リスクがあるので・・・。

読んでいただきありがとうございました。

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