木材を凄く細かくして鉄の5倍の強度

気になった事

日本の国土の3分の2が森林と言う事があって、木と共に生きてきたと言える日本ですが、林業の衰退から海外製の木材依存傾向が強い事で、ウッドショックから木材不足となって建築に影響を及ぼす状況となっています。

木材価格上がっていますね。

先日、カラーサンプル作成でシナベニヤを買ったのですが、2月に購入した時よりも高かった・・・合板はそれ程価格上昇していない様ですが、数百円上がっていたと思います。木材・木製品は前年比で47%アップと言う事です。集成材に至っては、2倍強の上昇と言う事です。

建築会社からすると、シャレにならないですね。

そんな中、飯田GHDが600億円でロシアのRFPグループから伐採権を購入したと、ニュースで観ました。所有する森林面積は約400万ヘクタール、これは、九州地方とほぼ同じ広さになる。国内の住宅メーカーによる森林取得では過去最大になると言う事です。年間170万立方メートルの原木伐採量に。

飯田GHDが年間に販売する住宅の木材使用量に匹敵するとか、年間約4万6000棟の戸建住宅販売をしているらしいですから、そうなるのでしょうね・・・。

この森林が吸収する二酸化炭素は、年間950万トン程度と試算されていて、この数字がある事で、国内の二酸化炭素の排出量を相殺できるという考え方はよく意味が分からないところです。

約170億縁を投じて加工設備を整備、木材加工販売も行う言う事です。ロシア東部から日本まで、2~3日程度で届くので、欧州などから外国材を調達すると長くて半年かかる場合もあるので供給がスムーズになる見込みです。また、現地の雇用が増える事になります。買収条件に入っているらしいです。2300人以上の雇用も・・・

日本の雇用も増やしてくれると嬉しいですよね。あと、森林も

木材も原油と同じように限りある資源なのだと思います。伐採して減らした樹木は、植樹をして、数十年しないと元には戻らない。

興味深いニュースがもう1つありました。

車のボディを紙で作っているというものです。セルロースナノファイバーを使うと居のもです。

セルロースナノファイバーには製造方法によって、もっとも基本となる単位である幅 4 nmのセルロースミクロフィブリル(シングルセルロースナノファイバー)、それが数本のゆるやかな束となって細胞壁中での基本単位として存在する幅10~20 nmのセルロースミクロフィブリル束、ミクロフィブリル束がさらに数十~数百 nmの束となりクモの巣状のネットワークを形成しているミクロフィブリル化セルロース(MFC)などがある。通常の条件下ではゲルまたは粘性のある流体であるが、攪拌したり振動を与えると粘性が低下するチキソトロピーを示す。攪拌・振動を止めると元のゲル状に戻る。任意のセルロースを含む原料から作ることが出来るが、一般的には木材パルプが使用される。化学的・工業的な手法が数多く研究されている。

製造方法にはTEMPO酸化法、機械により粉砕する方法、水分散液同士を衝突させるACC法、セルラーゼなどの酵素で微細化する方法などがある。TEMPO酸化法ではセルロースの一級水酸基にカルボキシル基を導入し電子的な反発を持たせて微細化エネルギーを低減させている。これを採用しているのは日本製紙、第一工業製薬である。機械による微細化方法では大きなシアを掛けて微細化することができるが大きすぎる力で天然セルロースにダメージを与える欠点もある。これを採用しているのは大王製紙などである。ACC法は原料と水のみを用いて微細化する方法で天然セルロースに優しい方法である。これを採用しているのは中越パルプ工業などである。ウィキペディアより

簡単に言うと、木材を凄く細かくしたもの・・・だそうです。(;^ω^)

鋼鉄の5倍の強度でありながら5分の1の軽さで,軽量・高強度・高弾性・低熱膨張・安全安心な天然物・再生型資源といった優れた特徴を持っていると言う事です。

建材へ使用も考えられているようで「室内ドア、床材、壁材」などの内装建材の開発が進んでいると言う事です。

読んでいただきありがとうございました。

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