床下と小屋裏の断熱 

室内空気改善断熱

冬に、足元が寒い底冷え状態が気になり、床下をのぞき込んで断熱材の有無を確認したことがありますか。また、夏の暑さに、小屋裏をのぞき込んで同じように断熱材の有無を確認したことがあるでしょうか。

断熱材が有るのに「寒い!」「暑い!」と苛立ったのではないでしょうか。

また、断熱材が入っているのを見て、どの様に思われたでしょう。

「この断熱材、全然効果が無いじゃないか!」と思ったのでは・・・。

断熱材が入っているのに、断熱効果が無いと断熱材が悪いと考えてしまいませんか。

断熱材が悪いので、建築会社に文句も言えないと泣き寝入りに・・・。

そうです。断熱材が悪いので、施工不良になりませんので文句も言えません。って、

「そんな事あるかーーー!!」と言いたいのですが、確かに、瑕疵にはならないのだと思います。

図面や仕様書に書かれているのは、記載(品番、名称)されている断熱材が使われる事を示しているだけで、性能を約束しているわけでは無いので、瑕疵に当たらないと・・・。

そして、断熱材が悪いから断熱性能が悪いと言う事はありません。間違いなく。

気になるのが、今月から始まった説明義務はどうなるのでしょう。

次世代省エネ基準に適合しているかしていないか、させるかさせないか、を説明するものなので、性能を保証するものではないと考えると、例え性能が思ったものでなくても、個人差とか言われて、終わってしまうのでしょう。

ただ、今は、サッシの性能が良くなっているので、施工が悪くても、それなりの性能が出ると思われます。その為、断熱性能に対しての不満が出てくるのは、入居3年後くらいになるのでは。

ここ数年で、サッシ性能の向上は素晴らしく、目覚ましいものがあります。流石、技術大国「日本」ですね。もっと早くやっていれば・・・、と思いますが、開発には時間が掛るので仕方がないのでしょうね。しばらくは、サッシ性能に助けられる住宅が多く建築される事と思います。この間に、大手量産メーカーは、断熱施工を改善開発してけると・・・。2年後?位には。もしかしたら、何もしないという事も。考えると怖いので止めよ。

床下の断熱で多く使われているのは、プラスチック系のパネル断熱材が、根太木の間に挟んでいる形がと思います。床下をのぞき込むと、所々垂れ下がり、落ちている状況だと思います。小屋裏は、天井にグラスウールの断熱材が、ただ敷いてあるだけ。

これでは、連続して切れ目なくの原則が守られていないので断熱するはずがありません。

垂れと脱落防止に支えを入れたりすることもあります。

やらないより、いいかもしれませんが、意味がない無駄な手間で、余計な費用を取られるだけです。隙間に冷気が入り込んでしまう事が問題なので、根太とパネルの間とパネルとパネルの縦つなぎ部分に発泡ウレタンを注入するのが正解。

小屋裏もグラスウールが敷いてあるだけで、連続性が無く切れているので、断熱材の意味がありません。

小屋裏断熱は、夏の暑さ対策ですが、冬の暖房を考えるとおろそかに出来ません。天井から逃げていく暖房熱を断熱材で押さえることで、余計なエネルギー消費を抑えることにつながります。下屋根がある家は下屋根の断熱を忘れずに。

断熱性能は、室内空気環境を左右する1つの要素になるので、内装材だけでなく、建物断熱性能も良く考えて、建築計画を検討したいですね。

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