複層ガラス 空気層 

室内空気改善断熱

素朴な疑問ですが、複層ガラスってガラスを2枚することで断熱効果を発揮するって不思議だと思った事ありますか。「そんな事、考えたことなーい」と言う方、多いと思います。

熱を通しやすいガラスが、熱を通しにくくするって矛盾しています。

ご存じの様に、ガラスは熱を良く通します。ガラスから通った熱は、熱を増やして暑く感じるくらい熱を通します。

ガラスを2枚にする事で断熱効果が高くなるのは、ガラスとガラスの間を開ける事では無く、その空気が動かない事が大切です。

ポイントは、ガラスを2枚にすることではなく、動かない空気を間に入れること。

複層ガラスの構造は、ガラスとガラスの間に、スペーサーが入り間隔を一定にしています。アルミで出来ていて中に吸湿剤を入れることで、製造時の空気層内の水や透湿する水分を吸着して乾燥状態を保つためです。スペーサーとガラスの間には、一時封着材があり、空気層への水分の侵入を防いでいます。また、ガラスとガラスの間にかました、スペーサー厚に二次封着材があり、2枚のガラスを接着して形状を保持することで、一次封着材の変形を抑えています。

この空気層、狭くても広くてもダメで12~16㎜幅位が良いようです。多くの複層ガラスが12㎜厚を採用しています。6㎜もある様ですが必要かな。

複層ガラスが流行った時、厚みが狭いペアガラスを高額で買わされたという方多いのでは。既存のアルミサッシに付けるには、空気層の厚みが薄くないとサッシ枠から出てしまうのと情報が少なかったことが問題だったようです。

数年前から3層ガラスも出てきたようですが、ガラスが3枚になると重さも増え取り扱いが大変です。3層ガラスと言えば、スウェーデンの木製3層ガラスですね。実家の建て替えで採用しています。性能いいですね。3層ガラスにプラス木製フレーム最強です。

大手ガラスメーカーで、16㎜厚の複層ガラスを作っていますね。効果は20%アップとのことです。ガラスの性能が良くなり、サッシ性能がアップすることは良い事です。合わせて建物本体の性能が上がれば、20%以上の性能アップになります。期待したくなりますが、建築業界ですから・・・期待しすぎると裏切られた時に・・・。どうしても悪く考えてしまいます。説明義務の計算では、サッシの性能アップで基準値に持っていけますし、金額も高く取れます。新築で建てて2年後には、断熱性能が下がりだすなって事が起こる可能性は0ではない。当たり前の話ですが、良い建築会社を探すことが先決です。きっと、大手量産メーカーは、空気層が16㎜のサッシを使って性能20%アップですと、平気で言ってしまうのでしょう。複層16㎜サッシと変わらない施工に追加施工が昼用とか言って、追加費用を吹っかけてきそうです。お気をつけください。余談です。

空気層にアルゴンガスを入れることでより熱に影響されないものもあります。金額変わると言われて追加請求された方いらっしゃるのでは、ある程度の実勢がある建築会社なら追加費用は掛からないかと・・・。10年もすれば抜けてしまうので・・・。

動かない空気は、断熱になると言う事は、建物断熱にも言える事です。壁内の断熱材の空気が動かない様にすることで、断熱効果は断熱材の性能通りに性能を発揮します。

断熱性能が良い家の室内空気は、性能が低い住宅よりも良い。

断熱性能アップで室内空気環境改善を

そして

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