施工要領を守る 

健康塗り壁材

自然素材と言うのは、なかなか難しいもので。

住宅が産業されるまでの、文化としての住宅造りは、建築期間が長く竣工まで1年以上の時間をかけて建築するのが普通でした。

壁を作る、土壁だけで半年以上かかる。竹小舞(竹を組んで下地)→荒壁(粘土質の土と藁、砂を混ぜ寝かせて土を竹小舞に塗り込む作業)→大直し(荒壁の完全乾燥後に出る隙間、ヒビ埋め下地処理)中塗り→仕上げの工程を経て完成します。

自然素材を使うという事は、時間をかけて作っていくものです。現代の早く仕上げる建築に取り入れようとするには材料の改良は大変になります。

自然素材の塗り壁は、必要工程をはしおり、正しく段階を踏まないと不具合になることがあります。ボードの継ぎ目でヒビが出てくるとかは、パテの乾燥不良、材料の撹拌不良、練り置き時間、水の量を間違える等、急いで施工したことが原因だったりします。また、無理な工程による工期が短い等。(※温度も重要で、気温が低いと白華したりします。)

建築計画を立てると、その通りに進めてるように建築会社は頑張りますが、コントロールできない部分もあります。設計にかかる時間と天候です。

設計時間は、いろいろ考えるうちに、どんな家にしたかったかを見失ってしまい。一週間、半月、1か月、1か月半と予定がズレ。基礎工事や上東のタイミングで天候が悪くなると、数週間予定がずれてしまいます。

1回タイミングがずれると、他の物件との絡みが有るので、簡単に変更調整が出来るわけではありません。1つの予定が狂うと全ての予定が狂います。ずれた日程のフォローをしますが、そう簡単に帳尻合わせが出来るわけではありません。完成(竣工)が遅れるのです。

賃貸退去予定とか、転校手続きとかありますから、どうにかしてもらいたい気持ちわかります。わかるのですが、建築会社に無理をお願いしても、良い可決策にはならないと思います。

しかし、担当営業マンは、あまり考えずに「大丈夫です」と言ってしまいがちですので要注意。

自然素材を使うのであれば、時間をかけて施工するものを、遅れているからと早く仕上げれば、不具合のリスクは高まります。良心的な建築会社なら、問題が起こる可能性を考慮して先手を打って、相談連絡等の対応対処を相談検討してくれると思いますが、中には、どうにもならない状態で連絡をしれ来る場合も会ったりします。その場合、我慢して、紳士的に相談対応策を検討して、完了金支払いの際に、誠意を見せてもらえる様に上手に相談をしていただけるといいですね。

自然素材の塗り壁材は、施工性が高くなってはいますが、施工要領を守っての施工をお願いします。

塩ビクロスと違って、無理な施工は、何かしらの問題が発生するリスクがあります。引渡し後に不具合が有ったりしたら対応は大変になります。

材料を選ぶ際は、基本的な性能の他に施工性能も考慮感がえましょう。

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