下地処理には多くの時間と費用が

健康塗り壁材

昨夜、ニュースで、竹の繊維から出来たプラスチック容器に変わる食器類の紹介しているのを観ました。

竹の繊維とデンプンなどで作るもので、2年程で土に還るとのことでした。

検索すると多くの商品が、既に販売されています。17年頃からプラスチックに変わる素材として、注目されていた素材でもあり、19年にワタミがストローを使ってニュースになっていました。

竹は、縄文時代から素材として製品を造っていたと言われます。日本人にとってはなじみ深い植物になります。土壁の下地も竹小舞で竹を使います。また、かごやざる、花器などの日用品や玩具、茶道や華道、楽器、竹刀に弓などの武道具にも用いられて、生活や文化に根差した素材でもあったりします。古い竹細工のかご等高値で販売されていたりするとか聞いた事が・・・。

竹は、多年生植物で、毎年地下茎の節にある芽から新しい竹が誕生して、数カ月で立派な竹に成長します。整備されない竹林は「竹害」が問題になっていたりします。

種類が色々あって、どの種類の竹が素材に適しているか分かりませんが、どの竹でも大丈夫となれば「竹害」は減っていくのでしょうか。

素晴らしいですね。

竹製品と言えば、塗り壁材専用下地紙にも竹の繊維が使われています。弊社でも、ナチュラル・バンブー・シート(NBC)と言う形で販売しています。

定価:本/23000円 施工面積46㎡ 一般販売価格:本/18400円

和紙に竹の繊維を入れることで、伸縮しない紙になっています。

塗り壁材は湿式になりますので、下地紙が縮んでしまっては話になりません。

ボード下地の場合、パテ部分の割れによるクラックの心配や水引が違う事での変色の心配が無い事などの事から仕上がりがキレイに上がるのでお勧めしたい商品です。

リフォームで、クロス壁から塗り壁に変更したい時や下地が悪い時に使っていただけます。

DIYなどでは、クロスの上に塗れると、クロスの上からの施工を進めていたりします。クロスの上に塗れるは塗れるのですが、建築会社的には、お勧めできない施工ではあります。クレームの元になってしまいますから。

クロスの上から塗ってしまうと、剥がれたり、クラックの発生等の問題が起こる事が考えられます。対策として、タッカーを打ち、シーラ塗って接着力を高めて施工をしても、問題が起こらないわけではありません。

DIYで行うなら自己責任なので問題ないのですが、施工会社はそうはいきません。

上から塗ってしまうのは楽でいいと思われるのでしょうが、剥がして下地紙NBCを貼っていただいた方が、楽で速いのですがね・・・。(#^.^#) クロスを剥がすと、薄い紙が残ってしまう部分が出てきます。この紙が残っていると塗り壁を塗る事が出来ないので、キレイに剥がす必要があります。その際、ハイモル、ハイフレックス等のモルタル接着増強剤の希釈したものを塗って、浮いた部分のみを剥がし、浮かなかった部分はそのまま接着させてしまう。

上手な職人ならいいのですが、簡単な事の様で、意外と難しい処理になります。上手くいかないと、後から浮いてきてしまう事があります。そうすると、その部分は、剥がして塗り直しとなるのですが、部分的な補修がし難いので、面で塗り直す形になります・・・。初めから、下地紙NBCを貼ってしまった方が作業も早いし問題もないかと思います。

マンションの場合は、コンクリートに直接クロスが貼ってある面があります。この場合、クロスの剥がれ防止のタッカー打ちが出来ないので、上から塗ってしまうのはリスクがあります。古いマンションで多いと思いますが、コンクリート直張り面は、下地紙NBCを貼って下地を作るのがいいと。

仕上がりの事を考えると、下地紙NBC施工するのが間違いないですが・・・。下地にお金を掛けたくないと考えるところが、ある様に感じる事があります。

下地の状況で、仕上がりは大きく変わります。

何事も、事前の準備は大切です。スタートで数㎜ずれているのをそのままにして、進んだ先で数㎝の差になってしまったという事があります。準備を怠り・・・結果ミスにつながってしまったという経験をした方は少なくないと思います。

下地処理を甘く見てはいけません。下地がしっかりしていれば、仕上げはどうとでもなりますが、下地が悪いと、仕上げでは、どうにもならないものです。

変な言い方ですが、見積に下地処理費が書かれてないとか考えられません。細かく書かれている方がいいと思います。高過ぎる費用はどうかと思いますが、安すぎる金額もまたどうかと思います。

下地処理には、多くの時間と費用が掛かるものですから。

住宅で、基礎は重要な施工になります。何も言わなくても分かる事です。壁の下地は基礎と同じことなのですが・・・。

何故か、下地処理と聞くと、安く上げたいと考える方が・・・。

新築で、35年ローンを組んだ場合、下地紙を使った事で増える返済額は、月々数百円程度のアップです。・・・建築会社が良く使う手ですね。(;^ω^)

下地処理まできれいに施工してもらって、仕上げは自分でDIYと言う方が・・・と言いたいところですが、塗り過ぎて材料を多く使ってしまうか、逆に、薄く塗り過ぎて吸着効果が少なくなってしまうとになってしまうので、あまり考えない方がいいかもしれません。

読んでいただきありがとうございました。

コメント