MSのサッシ交換は簡単に出来ない 

室内空気改善断熱

昨日の続きになるか分かりませんがマンションのサッシについて話します。

単板ガラスのアルミサッシの性能が低い事は知られる所ですが、マンションでは、交換ができないので苦労するところでは無いでしょうか。

音の問題で2重サッシにするマンションはありました。

高速道路に近いマンションなどは、古くても2重サッシを採用している建物はあったと思います。まあ、ある程度音は防げたのだと思います。

マンションのサッシで問題になるのがパーツ欠品。

クレセントや戸車がダメになり交換が必要になった場合、パーツが無くなると交換不可で、動かなくなってしまう等の問題が二十数年前には既にありました。

そして、対応策の1つとして、内窓がありました。

今の様に、断熱性能をと言う形では無かったと記憶しています。

初めて内窓を知ったのは、マンションでサッシが壊れて困っているという相談からでした。サッシの戸車が壊れ、交換部品が生産されていないので交換できない時にサッシ屋から紹介された商品が、「YKK」の「プラマード」でした。

同じくらいのタイミングで数件同じ問題で問い合わせが有ったので、提案をしたのを薄っすら覚えています。

しばらくして、カバー工法がある事を知った感じですね。

それから、十数年が経ってから、今まで、製造販売してきた自社のサッシは性能が悪いので、お金を出して内窓を設置してくれれば、快適になりますって・・・( ´艸`)。

ビックリです。

良く言えたなという感じで、鼻で笑ってしまったのを覚えています。

非を認めたのであれば、少し安く販売するとしても良かったのではと思いますが、普通にいい金額で売ってましたから。

アメリカなら結構な人が訴えたのでは。

日本人は、そうかと納得して設置を検討して・・・真面目なのでしょうね。

やっぱり・・・。

サッシ性能が本当に悪かったので内窓売れたのでしょうね。

その後は、サッシ性能が飛躍的に向上したこともあってか、既存住宅のサッシ性能が低い住宅向けの内窓は徐々に値段が下がって、購入しやすくなりました。

マンションのサッシ改善を行う場合、内窓を設置すると言う方法と、カバー工法の2択になりますが、内窓は、既存のサッシパーツ供給問題があるので何とも言えませんが、サッシ屋によっては、汎用戸車を加工して直してくれたりするようなので、相談をした方がいいと思います。

カバー工法の場合、ウレタン充填による接着方法と言う選択肢があるのでこちらを選択するのをお勧めします。

カバー工法の弱点は、既存のサッシ枠に新しいサッシを被せた際に生じる隙間。

シーリングによって密閉されるので最初は大丈夫ですが、シーリングが劣化すると隙間に外気が流れ込んで・・・。

ウレタン充填による接着工法は、ウレタンで隙間が埋まるのでそういった心配はありません。(要水切り施工)

より密閉度が固くなるので断熱性にもプラス効果があると・・・。

サッシは、樹脂サッシを選ばれると良いと思います。

施工する側は大変ですが・・・断熱と気密性はやはり・・・。

マンションは、戸建てに比べてサッシ数が少ないので少しは採用しやすいのかと思います。

ただ、外部は良いのですが、内部の処理に費用が少し掛かってしまうかもしれません。

ちょうどいい感じのモール材があればよいのですが。

マンションは、開口部分の隙間を改善すると密閉度は格段に変わります。

密閉度が変わると換気口率は良くなるので、換気の見直しとサッシ改修はセットで行うと良いのだと考えます。気密と言いたいところですが、気密と言って差支えが無いのか良く・・・。

問題は、玄関ドアですかね。

スチールの団地に付いているようなドアだと隙間風が凄いので隙間テープで埋めるか、マンションの管理組合で、了解がもらえる様でしたら、風除室の様なものができると良いのですが、玄関ドアが通路沿いにあると付けられないので、通路よりも奥に入る形で玄関があれば相談すると良いと思います。

サッシ性能が上がって、換気効率が良くなれば、室内の空気環境は少し良くなると思いますが、綺麗な空気になるわけではありません。

合わせて、内装に「シャイニング」シリーズ「大地」「雅」のいずれかを採用してもらえれば、室内空気環境はプラスに転じ、その空間に居るだけで身体の調子が良くなる健康空間に変わります。

これからの住宅に求められるのは、室内空気環境を考えた「空気のケア」。

読んでいただきありがとうございました。

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