断熱材の選び方を知っても意味は無い

室内空気改善断熱

断熱材の選び方って、住宅を考えている人にとっては、興味の絶えない問題なのですが、良く分からないので、気になるけど、気にしない様にした方も少なくないのではと・・。

断熱性能は、住宅を選ぶ基準の1つではあるが、建物のデザインや担当営業マンで建築会社を決めた方少なくないのだと思います・・・。

「断熱材の選び方」で、検索をすると記事や動画が簡単に見つかります。どれを見ても、同じ様な内容なので数件見たら、何となく分かった気になってしまうのもいけない様な気がします。種類の説明と熱伝導率の比較、メリット・デメリットなど、大体同じ事が言われています。

この投稿を書くにあたり、動画を確認しましたが、やはり、断熱材の種類の説明と、特徴を伝えている、何時もの感じでした。

その中に、ちょこちょこ、いいと思われるワードを出すのですが、サラッと話してしまっているので、聞き手側にポイントと言う事が伝わっていない様な、勿体無い動画がありました。また、どこで教わったのか、面白い事を言っていましたね。知っている人が見たら、間違いなく首を傾ける内容です。グラスウールやロックウールが湿気を含みやすいのは、隙間があるから・・・と、意味不明です。公に動画投稿して大丈夫かと心配してしまいます。大きなお世話ですね・・・(;^ω^)。

話し戻します。

今は、断熱材を選ぶ時代ではなく、断熱施工が正しくできる建築会社を選ぶ時代です。

熱伝度率表をみれば、断熱材自体に性能の差が無い事は分かりますので、どの断熱材を選んでも、性能を正しく発揮することが出来る様に施工できることが重要です。

大切なのは、断熱材ではなく、その「施工」

施工が良ければ、断熱材は、性能を発揮する事が出来ます。多くの既存住宅の断熱性能が悪い理由は、正しく施工していないから。

グラスウールなんて特にそうです。どこでボタンを掛け違えたのか・・・悪い方法が広まって・・・グラスウールメーカーも、嫌な思いをしなかったのですかね。施工が悪い事を知っていたから・・・責任は無いと思っていたので・・・。

これ怒られる感じですかね・・・。

1980年から2010年までの30年間に作られた多くの住宅は、悪い方法で断熱施工された住宅が多く建築されている。

2010年に住宅の断熱性能が悪い原因が、施工方法にあった事が分かって、国交省のHPで、正しい施工を通知したのですが、お知らせなので、誰にも知られないまま月日が流れ。全く広まる気配がないのですが、2020年から施工を義務化すると・・・2012年から住宅省エネルギー技術施工技術者講習を開始・・・。

断熱性能が健康に与える影響も、同じ位のタイミングで知られるようになったこともあり、断熱性能が高い住宅を建築する建築会社が増えていくのですが、2011年に、東日本大震災が起こったことで、違う形での省エネが求められ、再生可能エネルギーに注目が集まり、太陽光の方が儲かるので、機械を使った省エネを進める動きの方が大きくなり、地球温暖化と言う流れが大きくなることで、省エネルギー=太陽光発電からのZEH(ぜっち)が出てきて・・・。

住宅の基本性能=断熱性能ではなく、設備機器=省エネ住宅に・・・。

2019年12月、施工義務の見送りが発表。

2021年4月から説明義務を導入・・・。

色々、色々あって、今、2012年から10年で、正しい施工で建築された建物がどの位あるのでしょうね。

これから、建築をされる方は、断熱材を選ぶ記事や動画を観て考えるのではなく、正し施工を行う建築会社を探す方法を考える様・・・。

既に建築済みの方は、「うちは、断熱性能が悪い」と諦める事はありません。

正しく改修を行えば、断熱性能は改善します。予算は、ピンキリですが、断熱の原理原則を理解していれば、大きく費用を変えずに行事が可能です。また、DIYで、自分で施工する事も・・・。

温暖化と言われていますが、先日の海底火山噴火によって、寒冷化するかもしれないと言われています。

また、無い事を祈りたいですが、富士山が噴火なんてことになったら、一気に寒冷化なると言われています。備えあれば患いなし。

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