一昨日、「シャイニング」シリーズに使用している珪藻頁岩について改めてまとめました。昨日も、その流れのまま投稿しようと思ったのですがレミーの記事をみてしまって・・・。
なので・・・続き?を。
調湿性について話をしましたが、漆喰も同じ調湿素材と勘違いをされている方が多い事に驚かされます。
何故、このような誤解を生んでしまったのかを考えたのですが、漆喰に使われる消石灰が多孔質であると言う事が原因の様な気がします。
確かに、石灰が多孔質だと書かれているものがありますが、多孔質だから調湿ができる訳では無い。
湿気を含んで(吸着)、乾く(放出)吸放出は出来るのですが「調湿」とは違います。
くどい様ですが、漆喰は調湿ではなく吸放湿
調湿性:湿度が高いと吸湿して、湿度が低いと放質する。湿度高低を自然に調整する事が出来る。※自律的呼吸作用
吸放出性:壁天井に施工された施工面に触れた湿気を含むことが出来て、含んだ湿気が温度や風によって乾く(放出)
より多くの湿気を吸着できるように、漆喰風、漆喰系の塗り壁材は、吸着剤(保湿剤)を配合する事で吸着効果を高めていたりします。珪藻土を使用した塗り壁材でも同じことをしているメーカーもあります。
漆喰風や漆喰系は、放出が弱いのに吸着材を配合してしまうのでよくありません。
珪藻土は、調湿性があるので、吸湿と放湿のバランスが取れているので良いのですが。
吸着を増やすと放出が間に合わなくなります。
漆喰が使われていた時代の下地は、ご存じの様に土壁ですから過剰に湿気を含んだとしても土壁が湿気を含んでくれましたので問題はありません。
言ってしまうと土壁が吸放湿することが出来たので表面に使われる漆喰が調湿していると勘違いをしてしまったと・・・。
現在、土壁で出来ている住宅は少なく、多くは石膏ボードが下地として使われています。土壁の様なプラス吸放湿は望めませんので、調湿できるはずはなく、配合している吸着材(保湿剤)が湿気を多く含んでいる事で湿気が少なくなっていると勘違いをしていると言えます。
また、漆喰の消石灰は、湿気を含むことで年々引き締まり20年経つと石灰石に戻ります。
湿気を含むことすらなくなる・・・
配合されている吸着材(保湿剤)も効果がなくなり・・
ただの薄い石の壁になると
その間、含んだ湿気は放出が間に合わないので下地の石膏ボードに蓄積され・・・壁の中はどうなっているでしょうね。
壁壊すわけにはいきませんから確認できません。
珪藻土が配合された石膏ボードもありますが、漆喰の下地に向いているかは不明ですが、普通の石膏ボードを使用しているよりも良いのかもしれません。
ただ、輸入の本物のクロス(布)や壁紙の下地にはいいかもしれません。分かりませんが・・・。塩ビクロスは、意味が無いのでお金の無駄になるので止めた方がいいと思います。湿気を吸わないので・・・。
注:分かりませんよ。使用される場合は自己責任でお願いします。クレームは受付ません。
余談でした。
読んでいただきありがとうございました。
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