予習を兼ねてまとめます。 

健康塗り壁材

予習を含めて改めて「シャイニング」シリーズに使われる珪藻頁岩についてまとめたいと思います。

お付き合いください。

珪藻土とは、主にケイソウの殻が堆積してできた土壌で、純粋なケイ酸殻は、Sio2 90~95%程度を含んだ大アール質で、色は白色ないしクリーム色をしていて、天然の多孔質材料(一般的に空隙率70~90%)で水分吸収保持能力に優れ居ることから、濾過助剤、断熱用充填剤、吸収材、研磨材、顔料などに使われています。

産地は、秋田、石川、岡山、大分などが知られていますが、秋田産を使っているメーカーが多い様です。

珪藻土は、地殻変動により熱・圧力で一般珪藻土→珪藻頁岩(稚内珪藻土)→チャート、石英に変化します。この変化で、稚内珪藻土は珪藻の遺骸、珪素分が溶け再度、結晶化し、マリモ状の空隙が多数生じた岩石です。

この変化により、一般珪藻土の約4倍程度の調湿性を有している。

一般の珪藻土に比べ、水蒸気を吸着しやすい20~80Å細孔が多く、比表面積が多い為、優れた吸放湿性があります。

珪藻頁岩は、一般珪藻土が程よい変化をして素晴らしい多孔質構造の岩石が北海道の寒冷のちに保存されたものです。

その中で、稚内周辺(天北地域)では、声問層、稚内層と呼ばれる珪藻土が広範囲に存在していますが、声問層では、珪藻土質泥岩、軟質頸頁岩、稚内層は、硬質泥岩、珪質頁岩になっており、稚内層の珪藻土は一般的な珪藻土より結晶化による硬質化が進んでいるため稚内層珪質頁岩と呼ばれています。

珪藻頁岩と一般の珪藻土の違いは、マリモ状の空隙による4倍程度の調湿性。

それは、比表面積の違いで、一般珪藻土が30㎡/gのところ、珪藻頁岩は、127㎡/gと4倍な事で分かります。

細孔径の平均が38Åで20~80Åが多くあります。

また、水蒸気の毛細管凝縮(細孔内で水蒸気が凝縮し多量の水蒸気が吸着される)に適している細孔直径があるのは御存じですか。

湿度RH40%が32ÅでRH70%が74Å、RH90%が210Åと言う事です。

珪藻頁岩が持つ20~80Åの細孔径が40%~70%を吸着することで快適湿度指数(40%~60%)を保つことが出来ることが分かります。

その為、一般珪藻土を使っている商品で吸湿を上げる為に、ゼオライトを配合して吸湿性を上げているものもありますが、4倍差があると仕方がないのかもしれません。

読んでいただきありがとうございました。

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