10年位前の話です恐縮です。
日経だったか、住宅兼材に使用される接着剤についての記事が載っていました。
シックハウス対策による化学物質の規制後も、シックハウス症候群や化学物質過敏症が減っていないというものです。シックハウス対策で規制されている化学物質は、ホルムアルデヒドとくクロスピロホスの2種類。日本で体に良くないとされる化学物質は13種類(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、クロルピリホス、フタル酸ジ-n-ブチル、テトラデカン、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、ダイアジノン、アセトアルデヒド、フェノブカルブ)です。聞いたことがあるものから何か良く分からないものも。俺を見て「こんなに」と思うか「これだけ」と思うか。
※ご存じだと思いますが、シックハウス対策で規制されている化学物質はホルムアルデヒドだけです。
記事では、規制外の物質混入を指摘していました。ホルムアルデヒド以外の似たような効果がある化学物質を使う事で、接着剤としての商品性能を維持。
化学物質の数は、何万種類もあるので、体に害が有るか無いかが分からない物資がたくさんある。物質の良し悪しを調べるのには、時間が掛るので、怪しいと思われる物質でも、1つ1つ調べる事はできないとの事です。ホルムアルデヒドの代わりにどんなものが使われているか良く分かりませんが、シックハウスや化学物質過敏症が減らない事を考えると、そこに問題があると思われても仕方がないと。
接着としての製品品質を下げないために必要な処置なのでしょうが、どう捉えるかは個人差があります。住宅建築時、結構な量の接着剤(木工用ボンド)使います。ボンド使うと簡単で楽ですから。
以前、自然素材の住宅建築会社に居ました。その建築会社でも、結構な量の木工用ボンドを使っていました。
自然素材を謳っていても、接着剤を使わないで建築が出来る建築会社はほぼ無いと思います。ニカワやコメノリ等の昔から使われていた天然素材加工接着剤を使いたくても、接着時間や接着力が問題になるので、使っているとしても部分的に使えればいいくらい。
「自然素材を使っているからシックハウスは大丈夫」という営業さんが居たら、オイオイと突っ込んでもいいかもしれません。「内装材がホルムアルデヒドを吸着分解していますから安心」と言われたら、VOC検査の実施をお願いしましょう。ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレンの7種類を調べられます。自信が無いとできない検査です。濃度を少なくする方法は、無くはない。
強力な業務用フ〇ブ〇ー〇を撒いてなかったことにするとか、暖房ガンガン焚いて揮発させるとかいろいろ方法ありますが。
心配な方は、入居前にエアコンを暖房で2・3日かけてから入居するといいかもしれません。
その後の換気は忘れずに
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