漆喰風の注意点  

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「漆喰」について、お話をしたいと思います。

漆喰の特徴として「調湿効果」があると聞いたことありますよね。

ですが、漆喰に調湿効果はありません。

何故「漆喰に調湿効果がある」となってしまったのか。

漆喰とは、生石灰(CaO)や消石灰〔Ca(OH)2〕(水酸化カルシウム)を主原料としたアルカリ性物質で、すさ(繊維)と糊材(海藻糊)とで練り合わせたパテ状の塗装材を示します。通常は乾燥によって硬化するといわれていますが、しかしこれらは空気中の炭酸ガスと徐々に反応し、炭酸カルシウムと変化する化学反応により硬化してゆきます。これを基本とし組み合わせているものに、様々な顔料や骨材などを混入したものを大きく漆喰と呼びます。

生石灰や消石灰にスサと海藻ノリを練り合わせたものが漆喰

それ以外は、「漆喰風」になります。

生石灰か消石灰を混ぜえることで漆喰と言って売られています。

生石灰か消石灰を何パーセントか混ぜると「漆喰」呼べるので間違いではありません。

弊社でも。稚内珪藻頁岩に消石灰を配合材で漆喰調塗り壁としての販売している商品もあります。(注)頁岩入りなので、調湿効果があります。)

石膏を使った材を漆喰と言ってしまっているのは流石に「ちょつと」と思って。

漆喰は調湿しませんが。吸湿?湿気を含むことはできるので、より多くの湿気を含める様に吸着材を混ぜて吸湿量を増やして、また放出材を入れて放湿量を調整するものも。

悪くはないのですが、数値ばかりで、建物本体のことを考えると悩ましく思えて。

吸湿材を入れたら常に湿気を吸い続けます。乾燥している冬場は、過乾燥になってしまわないか?多湿な夏は、放湿材で吐けたとしても、湿度は不快指数になってしまう可能性が。どちらかというと、湿気を出すより、湿気を吸うことに重きを置いているほうが強いようなので。

石灰は、アルカリ性ですからカビが出にくいのですが、下地の石膏ボードに貼られている紙には、カビが発生するリスクが無いわけではありません。

また、断熱材がグラスウールだったりすると壁内結露のリスクが増える可能性がある。

壁の中見えないので何とも分かりませんが。

セルロースなんかは、湿気吸うので良いと思いますが。

調湿性能がある漆喰塗り壁を使用する際は、慎重に選ばれることをお勧めします。

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