中古住宅をリフォーム・リノベーションしようと考えると、間取りを変えられないか考えてしまうと思います。
ただ、構造上の柱が入っていたりすると柱を抜くのは大仕事となります。
抜けない訳ではありませんが、考えて計画をしないと構造上弱い住宅になってしまいます。
ではどのように、間取り変更計画を立てたらいいのか。
梁伏図を観て、抜きたい柱に負担がどの程度掛かっているかを確認するのが大切です。
古い建物だと図面を紛失したり、そもそも無いと言う事もあります。
経験があれば、抜ける柱と抜けない柱の区別はつくものですから大丈夫だと思います。
物件によっては、改築(間取り変更)が大変な建物もあります・・・。
既存のお住まい、または、購入予定の家が改築しやすい住宅かを見極めないといけません。
特殊な間取りは難しいと考えた方がいいですね。変形地に建っている家は特殊な間取りが多いので難しいと思います。それと・・・色々あります。
部分的な解体をする改築ではなく、スケルトンにしてしまうので有れば、問題も少なくて済むのでいいのですが・・・住まいながら・・・部分的な解体で・・・間取り変更はしない方がいいと。
柱を抜かずに残してという方法もありますが、動線考えた時に邪魔にならないとか、別の利用法があればいいのですが、そういった柱は大抵、邪魔になる位置に入っているものです・・・。
スケルトンによる大掛かりなリノベーションを行う際は、壁量計算を行い、それに伴う筋交い補強、金物補強の構造補強を行うようにしましょう。
壁量計算を行って補強を行う事で、既存の耐震基準に適合する事が可能になるので、リフォーム瑕疵を5年受けることができます。
壁量計算は、既存の図面(建築確認申請時の)と改築後の図面があれば大丈夫です。設計士さんが行ってくれます。建築会社が一括して行ってくれると思います
壁量計算費用は、設計会社によって若干の差異があるのでご確認ください。
瑕疵保険は、JIO(株日本住宅保証検査機構)のホームページでご確認下さい。
補強費に関しては、壁量計算の結果によって変わります。建築会社にご確認ください。
金額は、地域によって変わってくるものなのでお知らせするのは控えます。
リノベーションを行う建築会社にご確認ください。
注意点として、壁量計算を行って、補強を行ったからと言って、耐震等級が取れる訳ではありません。
プラス、外部に構造用合板を施工する必要がありますので、内部スケルトンの場合は、建築基準で定める耐震強度相当となります。
また、耐震等級は、既存の基礎強度が、現状の建築基準に適合する事が証明できれば取れるかもしれませんが難しいと以前言われました。
方法としては、基礎補強を行って、補強会社が強度保証を行って証明書を発行してくれて、その証明書を有効と判断してくれればいいのですが・・・・。
リノベーションを行う際、目先の設備機器に気を取られてしまいがちですが。
優先順位、1位に構造と断熱。
2位は快適な室内空間を考え内装の床、壁天井材を選ぶ。
あとは、ご家族の優先順位を考えればいいと思います。
優先順位を考える時は、3位から決めるようにしましょう。
読んでいただきありがとうございました。
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