もともと、リフォーム営業が長かったので色々知っている方だと思います。
新築もいいのですが、やはり、あるものを直す方が楽しいと思ってしまいます。
建築の仕事を始めたのが、バブルが弾けてしまう間際でした。
不動産会社の開発事業部で、仕入れた物件の調査と手直しなどを行う部署でしたが、入社して3か月くらいで、泡が弾けて、急に飛び込み営業を強いられ・・・。
急展開で、リフォーム営業を行うことになりました。
運よく、飛込を行っている際に行ったポスティングによって反響が入り・・・。
今だから言いますが、何も知らないで当時1千万円近い契約をいただきました。
知識は、ほぼ皆無の状態で、色々調べ教えて貰い、苦労をしたのを覚えています。
良く契約をいただけたものと・・・。
かれこれ、30年近く前の話ですから、その物件も、既に建替えられているのだと思います。
この施工では、色々な事を覚える事が出来た事を思い出します。
この経験が無かったら、今も建築関係で仕事をしていたかと言うと・・・。
当時、使われる資材は、普通の新建材を使ってのリフォーム工事でした。
現在の様に、自然素材を使った建築は、それ程多くなかったと。
自然素材を使っての施工が行われるようになるのは、それから大体10年後位です。
それから、10年、自然素材を使う新築、リフォームを行う建築会社が増えていきました。
現在、全ての建築会社が自然素材を使っていると言ってもいいくらいに・・・。
そしてさらに10年経過して、現在は、自然素材を使うのは当たり前となり、断熱性能が高い住宅建築が増えていき、健康住宅と言う言葉が使われるように。
2010年位から断熱性能が健康に与える影響が高い事が知られるようになり、現在、多くの建築会社が断熱性能を謳っています。
住宅の性能が高くなることは、良い事なのですが・・・。
性能が高い住宅が増えているかと言うと微妙な感じがします。
それは、今年、説明義務が行われるようになりましたが、断熱材の説明で性能を保証するものではありません。
この位の性能になるはずですよ・・・というもの。
シックハウスによる健康被害から自然素材が使われるようになり、断熱性能不良による断熱性能が人に与える影響が分かったことで断熱性能が向上されるようになりました。
そして、これから建築が、どの方向に向かっていくか。
それは、「健康になる住宅」になると既に幾つかの企業が動いていると聞いています。
自然素材を使うまたは、断熱性能を上げる。また、両方を行う建築会社もあります。
その家に住んでいるだけで、健康になる家は、既に建築されているものもあります。
これからもっと増えていきます。
「シャイニング」シリーズを使っての「還元作用」がある住宅というのも、その1つの方法になります。
自然素材を使っても高断熱住宅にしても、今までの住宅つくりのマイナスを少なくするもので、プラスに変えるまでのものはありませんでした。
何より、同じような事を行う建築会社が増え過ぎてしまったので、悪い言い方をすると、どれも同じで違いが分からなくなっている。
壁天井に漆喰を使って床に無垢材を使う、そして、高性能サッシを使って断熱を高く。
それも、もう限界が来ていて、何で差別化にするしかありません。
そこに、気が付いている建築会社は既に動いていますが、実際に、理解して行っている建築会社は少ない。
ただ、コロナの影響で、プラスαが求められるようになってきている。
ただの、塗り壁材と健康塗り壁材では、付加価値を求めて健康塗り壁材が求められる様に・・・。
と言っても、簡単なものではありません。
自然素材も、高断熱住宅も、直ぐに支持を受けて使われるようになったわけではありませんから、これから数年で確実にその数は増えていく様になると。
10年後には、「健康になる住宅」がスタンダードになることと。
読んでいただきありがとうございました。
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