自然素材が改めて住宅で使われるようになって20年位経つでしょうか。
現在、多くの自然素材と言われる塗り壁材が作られ使われています。
使われだした要因としては、シックハウスが取り上げられ事もあると思いますが、TV番組で使われた事が大きいと個人的に考えています。
当時は、まだ、ネットよりもテレビの方が、宣伝効果が高かったと・・・。
初期は、漆喰よりも、珪藻土が含有された塗り壁材が多く使われたのだと思います。
それから、しばらくして、出る杭は打たれるの形で、珪藻土の事実とは異なる情報が広まり真意がわからないまま徐々に減ってしまいました。
珪藻土は、発がん性物質という話です。
珪藻土に含まれる、シリカ成分が焼成する事で結晶化して発がん性物質になると・・・
結果、様々な意見がありますが、発がん性物質ではないと結論付けられています。
風評被害的なものだった様に思えますが、材料メーカーの多くは、珪藻土を使わない様になりました。
それに代わって、使われるようになったのが石灰を主成分とした「漆喰」。
と言っても、珪藻土壁も石灰を使ったものが多かったので、言い方変えれば漆喰と言えるものでした。
ある一定量の石灰が含まれると「漆喰」と言っていいと言う基準によるものです。
日本では、なじみ深い塗り壁材と言う事もあって多くのメーカーが取り扱うようになりました。
ただ、漆喰と言っても、昔ながらの「本漆喰」消石灰とスサ、海藻糊を使ったものではありません。
現在、多く使用されている漆喰壁の多くは、スサや海藻糊が使われず、また、他のものが配合されていたりします。
私が良く言う、漆喰調、漆喰風、漆喰系の厳密には漆喰とは言えないみたいなものが多く使われています。
細かい事を言うと長くなるので割愛しますが、以前の投稿でアップしていると・・・また、何かの際に改めて投稿するとも思いますが・・・。
しかし、10年位前に「珪藻土バスマット」の普及によって、改めて珪藻土の吸湿性が見なされ、それに伴い、珪藻土を使った塗り壁材が息を吹き返した。
漆喰を使用する建築会社では、珪藻土は固まらないから接着剤を入れていると良くない物の様に言って否定しました。
実際、珪藻土自体では、接着や固化はしません。
その為に、確かに接着剤を使う会社もあったと思いますが、多くの企業は、石灰や石膏、セメントを使用しています。
その中で、石灰(消石灰)を使用した漆喰風、系、調のものが多かったと。
「シャイニングシリーズ」の「シャイニング大地」も、「BANESI」を配合する前は、消石灰を使用した。漆喰調の塗り壁材でした。
それから、配合変更をして漆喰壁の問題を軽減?と言うよりも無くしたという方が正しいと思います。
消石灰を使用する壁材は、施工時の気温が5℃以下になると施工ができないので、冬場は、室内にヒーターを設置して温めながら施工しないといけません。
また、乾燥が早い事もあって施工中は締め切りでの施工が必要になります。
だからと言われどうですが、結構面倒な事なんです。
また、施工中の加水ができません。加水と言うのは、コテを濡らして触れないと言う事です。
仕上げの為にとか、ちょっと触ってしまったとかで補修が必要になったからと言って、コテを濡らして手直する事はできません。
白華現象が起こり白いムラが表れてしまいます。
これらの症状を自然素材だからと言い切る建築会社もあるので笑えます。
施工性が簡単ではないので、補修性も良くない事になります。
そうそう、大谷選手、33号ホームランですよ。
す、凄いですね。
毎日、デジャブの様に大谷選手のホームランを耳にしている感じです。
読んでいただきありがとうございました。
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