カビが良くない事は分かる。カビが発生しにくい室内環境にしよう。
と考えると、どうしたらいいか考えると思います。
ネットで調べて対応を考える。
知り合いに聞いてみる。
建築会社に相談する。様々だと思います。
カビの発生原因の1つを無くすという回答が出来るのが良いと思います。
カビは、温度と水分(湿度)、酸素と栄養があると発生しますから、それどれ考えてみると分かります。
その1〈温度〉
室温が20℃から35℃で発生すると言われているので温度を低く・・・。20℃からリスクがあるので20℃以下にするには、エアコン18℃設定で連続稼働・・・。
現実的ではありませんので。✖
その2〈酸素〉
論外で無くす事はできません。✖
その3〈栄養〉
カビの栄養分はそこら中になるので、完全な除菌室を作ることになります。除菌室で生活って快適ではないし、違う形で病気になります。✖
その4〈水分(湿度)〉
対応としては、湿度のコントロールが一番可能性のある方法だと思います。〇
例えば、①エアコンの様に各室に一台の除湿器を置いてうるさいと思いますが稼働させる。②エアコンをドライで稼働。③24時間換気とサーキュレーター使用。④調湿素材を内装に採用する。等々
対応としてNGなのは、防カビ加工された内装材(塩ビクロス)の使用です。また、調湿性能がない自然素材塗り壁材を使う事。
防カビ加工された塩ビクロスは、表面的なカビの発生を隠してしまうので、かえってカビの発見が遅れ被害が増える。剥がすとボードがカビだらけ・・・とかあります。
また、普通に考えても、防カビ薬によって空気環境を悪くしている可能性は高いですよね。
「ならば、自然素材で!」となりますが、それも万全ではありません。防カビ加工された塩ビクロスと同じように、自然素材でも調湿しないと塩ビクロスと変わらないものがあります。
自然素材の多くは、消石灰を使った漆喰系ですからアルカリ性になっています。また、カビ対策で強アルカリ性だったりします。
アルカリ性ですからカビが発生しづらいので良いと思われがちですが、吸湿性能が高く、放湿力が低いので・・・湿気を多く含んでしまう事から、含んだ湿気が下地の石膏ボードにしみ込んで、表面の紙にカビが発生、含んだ水分で石膏がグツグツになって、簡単に穴が開いてしまう事も。状況的には、塩ビクロスと変わらない事になります。
湿気を吸う吸湿部分を表やグラフを使って説明しますが、放湿については何も説明されない材料は選ばない様にした方がいいかもしれません。また、含まれている材料の配合、成分も確認した方がいいと思います。そして、成分表にかかれる物質の説明をしてもらうと間違いありません。
自然素材も、万能ではないので過剰な湿度状況では、飽和して吸湿できない状況になってしまう事があります。自信の生活スタイルを踏まえて住まい方を考える必要があります。
建物の基本性能と仕様(使用資材)、間取り、建物向き、地域を踏まえた住まい方の把握が、室内空気環境を整え快適な生活ができる。
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