施工義務は、何時から実施されるのでしょう

気になった事

話のネタになるものを探して、色々検索をしていたところ、断熱材について取り上げている記事を発見、断熱材の断熱性能指針になる熱伝導率が小さいほど熱を伝えにくく断熱性能が高い素材であると言う事になります。

  • 高性能グラスウール  0.036
  • 住宅用ロックウール  0.038
  • セルロースファイバー 0.040
  • 硬質ウレタンフォーム 0.040
  • ポリエチレンフォーム 0.042
  • フェノールフォーム  0.036

最大で0.006しか違いがありません。

断熱性能が最も良いとされるのが、高性能グラスウールとフェノールフォームの0.036という数値です。

そして、高性能グラスウールが一番使用されています。

しかし・・・おかしくないですか、性能がいい断熱材が使われて来たのに、実際に建築された多くの既存住宅の性能はどうでしょうか。

冬は寒く、夏は暑い家でとても断熱性能がいいとは言えない家が多く建築されて・・・。

断熱性能がいい住宅を探す方が大変なくらい。(;^ω^)

最近の住宅でも、多くの建物は、高性能グラスウールを使っています。

違いと言えば、サッシ性能が良くなった事なのだと思います。

サッシ性能が高くなっただけで、住宅性能(断熱性能)が高くなったとは思えませんが、重要な要素ではある事は間違いありません。

サッシメーカーが認めているところですから・・・。

皆さんは、気にも留めなかったと思いますが、某サッシメーカーが内窓を売込むCMの際、家が寒い原因は、窓の性能が悪いから・・・内窓を付けて性能を・・・と言ってましたよね。自分たちが販売してきたサッシ性能が悪いから、自分でお金を出して内窓付けましょう・・・とは良く言えたものです

サッシの性能が高くなった事以外に、もう1つ、変化があるととすれば、それは、断熱材の施工方法。

全ての、建築会社ではないですが、正しい断熱施工を取り入れて建築を行っている建築会社もあります。

同じ工法、同じ断熱材、同じサッシを使っていながら、断熱性能に差が生じているという事をご存知ない方は多いのではないでしょうか。

2010年に国交省が、住宅の断熱性能が悪いのは、断熱施工が正しく行われていない事に気が付き、正しい断熱施工を義務化しようと、2012年から地域の土木組合などを通じて技術者講習を実施。

2020年に施工義務が実施されるはずでしたが・・・諸事情により見送られ・・・確か、役所の対応が出来ないとか・・・変な理由で先延ばしに・・・。

代わりに、今年の4月から説明義務が始まりました。

使われる断熱材やサッシ、空調などから想定される断熱性能を説明するものです。

熱材は、グラスウールの24kを使って、サッシは、アルミと樹脂の複合サッシを使って、熱交換式換気扇を使って、空調はエアコンを等の情報を入力すると算出される数値が基準値をクリアーしている・・・と言う説明を行う事を義務化。

説明の義務なので・・・数字上、この位の断熱性能の住宅になるはず・・・と言う、なんとも、だから?と聞き返したらどんな返答か返ってくるのか・・・。

2020年から実施されるはずだった施工義務が見送られましたが、省エネ技術に則った施工を行っている建築会社もあれば、行っていない建築会社もある状況が生まれてしまった。同じ内容で建築されながら、性能が異なる住宅が建築されているという矛盾が生じている状況になっている。

まあ、間取りによっても差が出てくるので若干の差は有るかもしれませんが。

また、省エネ技術の一部を実施していたりする建築会社もある様です。

  • 今まで通りの施工+性能が高いサッシを使った住宅
  • 少し省エネ技術を採り入れ+性能が高いサッシを使った住宅
  • 省エネ技術を採り入れた施工+性能が高いサッシを使った住宅

説明することが義務なので、施工技術について、実施しているかは分からない。

説明の最後に、「弊社は、省エネ技術に沿った施工を行っています。」とプラス説明をしてくれる建築会社だったら素敵なのですが。

振り返って思い出し、施工について説明が無かったという方は、確認されると・・・し無い方がいいかもしれませんね・・・。

省エネ技術の施工義務は、何時から実施されるのでしょうか。

建物の基本性能が上がることで、室内の空気環境が良くなることで、室内空気の質を求められる様になってくれるといいのですが。

読んでいただきありがとうございました。

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