暖かい空気は上に、冷たい空気は下に、足元は冷たい空気が溜まりやすい。
暖房をつけて、時間が経ってもなかなか部屋が暖まらない、何て言う事はありますよね。温度計を見ると室温は高いのに、足元はひんやりしている。
原因の1つは、「コールドドラフト」かもしれません。
【コールドドラフト】暖かい室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、床面に下降する現象。これによって、天井と床で5℃以上の温度差が生まれることがある。
単板ガラスのサッシやサッシ性能が低い場合に起こる現象ともいえます。
サッシメーカーが、窓を変えることを進めるのもうなずける・・・(;^ω^)
このコールドドラフト現象対応として、暖房器具をサッシ前に置くといいというのは、何となく分かっていて置いている方は多いと思います。
足元が寒いのは、コールドドライ現象とばかりは言えないとおもいます・・・。
気が付いている方は多くいらっしゃると思いますが、対応をされているという方はあまり・・・ほとんど・・・
住宅の床に施される断熱は、あまり機能していない状態。
そこに断熱材があるだけで、断熱はしていない住宅は多く、断熱材自体が無い場合もあったりするくらいですから・・・。かなり古い住宅の話です。
断熱がされていない上に、コールドドラフト現象が重なっては靴下とスリッパが無いとたまったものではありませんね。
繰り返しになりますが、築年数が経過している住宅は特に、床の断熱を見直されることをお勧めしています。
日本の多くの住宅は、床下を換気する為に通気がされています。
床下の換気は、耐震性を高める布基礎が普及した結果、床下の湿気により、土台が木材腐朽菌のせいで腐食するなどの問題が起きるようになり、そのため法律(建築基準法施行令第22条)では、床下の換気について、「壁の長さ5mごとに布基礎に換気用の穴(300平方センチメートル以上)を設けて、その換気孔にねずみの侵入を防止するための格子などを付けること」を義務付けている。ただし、他の有効な床下防湿の措置を講じたときは、換気孔を設ける必要はない。というモノです。
土台の腐食の問題から始まったとされる床下の換気ですが、その事があってか、床下の断熱がおろそかになったのだったら、いただけない話ではあります。
床下を通気すれば、床下が外気になる事は考えた時に分かる様なものだと思いますが。
床に断熱材を入れることをしている住宅はすくなかったようです。
古民家と言われる住宅も、床下に断熱が無かったことが、必要ないと考えた要因の一つなのかもしれませんが、古民家とか床に使っている素材が無垢の木で30㎜近い厚みのだったので、ある程度の温かさを保てたのだと思います。
床の合板フロア材は。12~15㎜厚で下地のコンパネは12㎜で根太が組んであるのは多くの住宅で同じだと思います。
要は、合板フロア材とコンパネ下地の厚み24~27㎜厚の下は外気になっている。
ご存じの様に、合板材は薄くスライスした木を5層または、6層と接着剤で貼り合わせて作られています。合板は、接着剤で貼り合わせることで木の気管を潰して熱伝導が高い状態になっているので、床下の外気熱に影響されヒンヤリ冷たくなってしまう。
※気管が接着剤で塞がれることが無ければ、そこに空気が残ることで熱の伝わりを抑える事かが出ます。
加えて、コールドドラフト現象ですか。
床下の断熱だけでなく、建物全体の断熱性能が悪いので、暖房の熱は逃げ放題で温まり難いと言う事はありますが・・・。
建物と唯一接しているのが足です。厳密には足の裏・・・。
熱は、高い所から低い所に、小学生の頃、鉄筋コンクリートの校舎の壁に引っ付くとヒンヤリ冷たく感じて、しばらくすると触れていた部分が冷たくなっていたなんてこと経験した方は少なくないのだと思います。
冷ふく射によって身体の熱が奪われて冷たくなる。
足元から熱が奪われる状態になって・・・。
体調を崩してしまう原因の1つとも言われるので、床は温かい方がいいと・・・。
電気カーペットをしてるからは全く違う話です。身体に良くないので・・・
読んでいただきありがとうございました。
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