自然素材を使った、建築、リフォーム・リノベーション現場で、起こると嫌な問題と言うと。
やはり、無垢床の傷と壁の傷・・・。
床の傷は、養生である程度防ぐことが出来るのと、打痕キズのような木の繊維が分断されていなければ補修が出来たりします。
壁の傷は、そう簡単に行かないところがあります。
壁天井を仕上げた後に、器具設置をおこないますから、意図しない擦り跡や傷が付いてしまう事が多々あります。
そのまま、お引渡しするわけにはいきませんので、補修を掛けるのですが、簡単に補修できるものでもありません。
自然素材なので補修すると補修痕が残りますと、契約前から説明をしてくれる建築会社もあります。
最初から説明をしてもらえるといいですね。
すいません。話がそれました・・・。
補修の跡が残らないのが一番いいのですが・・・。
チョットの傷に、材料を盛って補修すると、骨材が大きくゴソゴソして傷が埋まらない事でかえって補修痕が目立つようになってしまう事があります。
テクスチャーによっては、補修が目立たなく出来るのですが、色むらが出てしまうので簡単ではありません。
その為、建築会社によっては、材料をこして骨材を取り除き、パウダー状にしたものを使います。
その場合、骨材が無い分、傷に入り込み、傷を塞ぐことが出来るのですが、周りの凹凸も無くしてしまうので、傷は消えるのですが、逆に補修痕が目立ってしまう結果となる事もあります。
補修は出来るが、綺麗に補修するのが難しいのが問題です。
チョットした傷でも、面での塗り替えが必要になって余計な費用コストが掛かってしまう事で売上減になってしまいます。
クロスでも同じことが言えますが、補修にかかる費用が、クロスと塗り壁では違い、多くの費用が掛かってしまう塗り壁を敬遠してしまう建築会社は少なくないのだと思います。
だからと言って、取扱わないのは受注を減らす事につながります・・・。
また、標準仕様以外の材料を使いたがらないのも、同じような理由なのかもしれません。
仕上げで入る職人も、傷をつけない様に、施工では、注意を払っていても、知らず知らずに・・・と言う事はあります。
建築会社としては、職人を悪く言いたくないのですが、職人以外の出入りは無いので、疑われてしまうのも仕方がありません。
建築会社としては、気持ちよく仕事をして欲しいと考えているのに、嫌な話をしなくてはいけない・・・。
そうならない材料を選ぶのも大切な事になります。
皆さんなら、どんな材料を仕様に加えるでしょう。
施工が簡単で、補修手間が掛からないのは、選ぶ上で重要なことになります。
吸湿性、調湿性、消臭性と言った最低限の性能がある程度あれば、自然素材を使用している事さえクリアされれば、成分に関してはあまり気にする人はいません。
漆喰と言われたら、漆喰なのだと思います。
成分を観てもきちんと書かれていないものも・・・。
依頼する側は、自然素材であれば、何でも同じだと・・考えてしまって・・・。
設備機器は、ショールーム等を回って選ぶのですが、内装材を選ぶのは、メーカーのホームページに頼るしかありません。
設備機器以上に吟味して選ぶことは大切なのだと思うのですが・・・。
住宅が文化として受け継がれてきた時、当時の職人は、土台、柱、梁、大引きと言った構造部材に、日本にある木材の中から、どの木が良いかを吟味して選んで建築していたと聞きます。
「気遣い」と言う言葉は、どこに何の木を使うかを選ぶことからきていると聞いたことが・・・あっ、あるのですが・・・(;^ω^)
数ある資材から、自分が望む性能を持った資材を選べるようになるといいのですが、なかなか、何でも使った大丈夫と言ってくれる建築会社は少ない・・。
読んでいただきありがとうございました。
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