軽量鉄骨造の住宅リノベーションは、大変なようで意外とそんなことは無かったりします。ただ、木造よりも出来ない事が少しだけあるので注意が必要になります。
メーカーの建物は、築年数によっての仕様が違うので相談は慎重にしたいですね。
建築したハウスメーカーでと思われがちですが、正直どこでやっても大きく変わるものではありません。
ただ、建築当時の設計が分かる人が居ないという問題があるかもしれません。
以前、その様な相談をいただいた事があります。
これ、ツーバイフォー住宅も同じところがあります。
建築当時の事を知っている人は殆どいないので、話を進めて行き、解体施工となってから色々問題が噴出してしまう可能性が有るかもしれません。
とは言え、建物構造には、原理原則がありますから、それほど心配する必要はないのかもしれません。
建物を直そうと考えると、見た目を良くする「リフォーム」と、性能を向上させて新たな価値を添加する「リノベーション」の2つを考えます。
多くの建築会社が「リノベーション」と言いつつ「リフォーム」を行っているケースは少なくありません。
「リノベーション」とは、基本性能を向上させる施工、新たな付加価値を付ける施工を行う事を言うのだと思います。
自然素材を使って、室内の空気環境を良くすることも確かに新たな価値が付いたことになりますが、それは、工事完了して数年の事で、数年経ってしまうと徐々に室内空気環境は施工前に戻ってしまいます。
基本性能が改善されていないので断熱性能が良くなったとの勘違いから壁内で結露が発生してカビが生え、ダニがと年々壁内環境は施工前と変わらない環境に・・・。
勘違いしてしまう原因は、サッシ性能が良くなっているから。
サッシの性能良くなりましたからね。
仕方がありません。
基本構造の断熱性能が向上していない状態で、サッシの性能を上げてしまう事は、返って建物に悪い影響を与えることにつながります。
内窓を設置して、結露が出なくなったという話の方を聞いた事ありませんか。
内窓を付ける事で、外気の影響を受けなくなりサッシ部分で結露が出なくなります。
毎朝、結露で濡れたサッシ掃除に悩まされていたら良かったと喜ぶのは分かります。
しかし、内窓を設置しても建物本体の断熱性能は変っていないので、残念ながら、サッシで結露していた分の湿気は、違うとことで結露となって建物を蝕んでいる事が考えられます。
壁の中です。
今まで以上に多くの壁内結露を起こすことで、断熱材が結露によって濡れ重くなり所々下がってしまう事で熱欠損が発生。
内窓を設置する前以上に断熱性能が低下する原因を作ることに。
建物の暑さや寒さの一番の問題を改善することなく、パーツを変える事で改善しようとしても、根本の問題が改善されないと良くならない事を知らないで、工事を依頼してしまう。また、説明が無いのも問題です。
その為、後でより多くの費用が掛かってしまう事が起こりえます。
断熱性能向上は、壁の中の断熱材を入れ替えなくても出来る事です。
何でもかんでも、壁を剥がして断熱改修をしなくてはいけないわけではありません。
ただ、大きく手を加えないといけない家が多いですが、必ず壊さないと断熱改修ができない訳ではありません。
外壁に付加断熱でEPSを貼ってベースコートとメッシュで施工すれば、構造も強くなって断熱性能も上がります。
加えて、気流止め施工を行うと確実に良くなります。
外壁のリフォームをご検討されている方は、EPSによる付加断熱と「気流止め」を行う形をご検討されると良いと思います。
サッシと雨戸が一体になっているサッシを使っている場合は、予算は上がりますがサッシの交換を合わせて考えられると良いと思います。
MotoGP決勝を観たいので・・・ここまでに。
読んでいただきありがとうございました。
コメント