物を大切にすると言う事は良い事だとされていると・・・。
古いものを大切に使っている事を否定されているように感じることってありません。
今月は、自動車税の納付月になります。
排気量に応じた税金を納める様になっていますが。
初期登録から13年経過している車両は15%アップ金額の納付になっています。
少し調べれば分かる事ですが、海外の自動車税事情を見てみると、アメリカでは、ナンバー代で毎年1.000~15.000円を払うだけです。車検も排ガスを確認する程度と言う事です。古い車だからと税金を納める必要はありません。
ドイツには、「ヒストリック登録」30年以上前の車でオリジナル状態と認められると、工業製品文化遺産認定され自動車税が18.000円で済むようになっています。
イギリスでは、旧車を維持するのに優しい国と言われ、1974年1月以前に製造された車は課税対象外と言う事です。
この違いは何なのでしょう。
産業と文化の違いは大きいのだと思い知らされます。
その点、住宅は古くても課税されることはありません。
資産価値がなくなるので・・・固定資産は下がっていくはずです。
リノベーションを行うと場合によっては固定資産が上がる場合がありますが、見た目が大幅に変えない限り問題ありません。
個人的に、新築を買うよりも中古を買ってリノベーションをした方がいいと。
構造に集成材が使われている新築住宅より、1本ものの無垢木が構造で使われている中古住宅の方が丈夫なのだと思っています。
集成材は雨に弱いので構造に使われているのが不思議です。
特に土台と柱(外周部)に使われているのは何故なんでしょう。
断熱性能が悪く壁内結露が発生している住宅では、構造に使われている集成材が濡れてしまうと剥離して強度が弱くなる可能性は無いとは言い切れません。
無垢の構造でも断熱性悪い構造ではリスクがまったくないわけではありませんが。
30年建築に携わった経験からすると無垢の構造材は、思われているよりも「ずーーー」と丈夫です。
ウッドショックで輸入木材が高騰していますが、この状況が落ち着いても上がった木材価格が下がるわけでは無いと考えています。
木を育てるのにかかる時間は長く最低50年はかかると考えた方がいい。
それは、住宅に使う木材は樹齢50年以上必要だです。
計画的な植林を行っていたとしても伐り出せる数は決まっています。
それより早く切り出せば弱い木材になってしまいます。
現状、需要があるから通年よりも多く伐り出して供給が間に合ったとしても。
何処かのタイミングでまた供給が間に合わなくなる可能性が0ではない。
そうすると、高騰前の価格に戻ることは無いと考えた方がいい様に思えます。
悪い事を考える輩も出てこないとも限りません。
悲しいかなきっと出てきます。
建て替えを考える前に、リノベーションを検討するのも1つだと思います。
注)住宅によって・・・。
多くの木材を必要とする新築物件ではなく、既存住宅を利用したリノベーションを考えるのもストック住宅を考えると良いのかもしれません。
注)見た目を綺麗にするリフォームではなく、新たな付加価値を付けるリノベーションを考える。付加価値=基本性能=断熱性能=室内空気環境
読んでいただきありがとうございました。
コメント