壁内結露は、百害あって一利なし 

気になった事

温かい空気が多くの湿気を含むことは、誰もが知っている事だと思います。

グラスに冷たい水を注ぐと表面に水滴が発生します。

これは、冷たい水を注ぎ込んだことでグラスが冷やされ、周りの空気がグラスに触れたことによって冷やされ飽和水蒸気量を超えて結露となる現象です。

この現象が冬に窓ガラスで起こります。

外気によって冷やされた窓ガラスに、室内の温かい空気が触れることで空気が冷やされ飽和水蒸気量を超えて結露に変わるのと同じです。

結露は、冬に窓ガラスで多く起こると考えられて居ましたが、2000年代初め頃に壁の中でも起こることが分かりました。

世にいう「壁内結露」です。

「壁内結露」の発生原因を調べると以下のような原因が書かれています。

水蒸気を蓄えた暖かい空気は壁の内部に侵入します。水蒸気圧の関係から冬は屋内から屋外に、夏は屋外から屋内へと移動します。この時、温度の低下によって飽和水蒸気量を超えポイントがあり、そこに水蒸気が侵入知ると内部結露が発生する・・・。

壁内で結露が起こる原因の説明としてはざっくりしていて分かり難い様に思えます。

住宅で起こる多くの結露問題は、住宅の断熱性能(断熱施工)が大きいと考えています。

しかし、ストレートに言ってしまうと色々問題があるので自然現象なので仕方がないと・・・。

住宅の結露対策は、住宅の断熱性能にも大きくかかわり、室内の空気環境にも大きな影響を及ぼします。別の問題として考える必要はありません。

多く使われるグラスウール断熱材、今は、厚みが100㎜とか使われているので、壁の中で隙間ができにくくなっていると思います。

少し古い住宅だと、グラスウール断熱材は50㎜とか75㎜と壁厚よりも薄いものを使用しているので隙間が必ず発生しています。この隙間が、外壁側にあれば、まだいいのかもしれませんが、ほぼ100%近く、室内側に隙間ができる様に断熱材が施工されています。

※住宅の考え方として、夏をいかに過ごし易くするかを考えた住宅造りの考え方が、断熱材を夏の為に施工するものと言う考えになり、外壁側に施工するのが正しい感がえと言う事になってしまったことがあると・・・。余談です。

この隙間の空気が、外気または内部の熱によって温まり対流熱となって上昇。その時、

床下の湿った空気や外気と同じ冷たい空気を引っ張って上昇することで、壁の中で結露が発生する原因の1つとなったと。

この対流熱によって運ばれる空気が壁の中で飽和水蒸気量を超え結露なる現象。

発生した結露=水はグラスウール断熱材を濡らし、構造や下地材を濡らしカビや腐食を発生させる。

住宅の寿命を短くする原因の1つとなりだけでなく、カビによる室内空気汚染を起こして住む人の健康を害する原因の1つにもなる。

言い方悪いですが、壁内結露の発生リスクが高い季節になります。コロナの影響で家にいることが増えます。サーキュレーターと扇風機を活用して換気を行い。室内空気をコントロールしましょう。

壁内結露が発生してしまう住宅で空気清浄機は無意味です。

話すと長くなるのでその話は次回・・・。

ありがとうございました。

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