住宅の断熱性能が上がっても、夏の暑さに対しての断熱性能を上げても効果が無い訳ではありませんが、断熱だけでは暑さは防げないと考えた方がいいらしく、プラスアルファの対策が必要になると・・・。
「日射遮蔽」と言う言葉は聞いた事があるでしょうか。
読んで字のごとく日差しを遮ると事です。
昔の家は、軒が長く夏の日差しが直接建物内に日が差さないようにすることで暑さ対策となっていました・・・日射遮蔽と同じ考え方ですね。
昔の建築は、日差しを抑える事が快適な住まいつくりに必要と言う事を知っていたのでしょうね・・・プラス風通しや湿気のコントロール等で涼しく快適だったと・・・。
文化としての住宅造りがされていた時までは・・・。
住宅が文化ではなく産業と化してしまった事で、日射遮蔽がどこかに行ってしまったのか・・・断熱施工が不十分による断熱性能が低く、軒は短く庇が無い住宅造りとなったことで夏暑い家造りが横行してしまったと・・・大手量産ハウスメーカーの責任は重いのだと・・・怒られるやつ・・・(;^ω^)。
その傾向は、今でも変わらずに続いていますね。建売住宅では仕方が無い事なのでしょうね。予算がありますから・・・仕方が無いでのしょうが・・・購入された方は、後付けの庇など日よけが出来るものを取り付ける事を考えられると良いのですが。
注文建築を検討されている方は設計士さんに聞いているので良く分かっていると思います。ただ、軒を長くして庇を設けると家ってカッコよくできない事がありますね。設計士さんとの相性もあるでしょうから相性のいい設計士さんと出会えると・・・。
日射遮蔽を軒や庇によって抑えると言っても、日差しはまっすぐ入って来るだけではないので角度によって日差しが入ってしまうのが何とも難しい所が。
よしずや簾、シェードなどで補うという方法がありますが、風に弱いのが難点になります。雨戸やシャッター、外部ブラインドなどがありますが、日差しだけでなく光も遮ってしまうので家の中が暗くなってしまう・・・。
明るさを損なわずに日差しを抑える事が出来るといいと思うのですが、中々ハードルの高い事になりますね。
大切なのは、夏の強い日差しによって建物が暑くならないようにする事。方法は、何を選択してもいいのだと思います。建物を日よけ代わりに設計しても良し、植栽を日よけにしても良し、色々な考え方があります。
何を選択して設計をするか住宅の設備をあれこれ考えるより、間取りを含めた日射取得と日射遮蔽を考える様にしましょう。
室内が暑くなる家は、室内の空気環境は悪くなりますので・・・。
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