過剰な水分が悪さをしない理由はない

気になった事

土曜日雪でした・・・。

前日の金曜日から、近所で上棟しているようで、一日で終わらなかったんですね。

雪降っているのに作業始めました・・・。

2階の床下地でしょうか捨て貼りしてあるので合板なのだと思います。養生がされていないので普通に濡れています。

一日で終わらない大きさでも無いのに2日掛けたのは何故でしょう。降るとは思わなかったのでしょうね・・・残念。

前回、丁度、集成材が濡れると・・・と言う話をして、雪の日に上棟しているのを見ると施主さんが可哀そうになります。

クレーン車や応援の職人さんの手配等の事があるので仕方がないとは言え、どうにかならなかったのでしょうかと、大きなお世話な話をしてしまいます。

施主さんからすると、「雪の中、ご苦労様です」と労ってしまうのかもしれませんが・・・何とも・・。

仕事とは言え、職人さんも大変です。普通の風邪をひいてしまわぬように、緑茶を飲んで頑張って・・・帰ったらゆっくりお風呂に入って十分な睡眠を・・・。

もし、集成材の柱の端材がもらえる様なら、濡らして放置してもらえるといいと思います。表面は乾いても、接着された木と木の間は完全に乾くまで時間が・・・見た感じでは乾いても内部は濡れていたりします。

乾けば大丈夫と思ってしまう怖さがあります。

確かに、乾けば・・・しかし、含水率が大きく変わってしまうので・・無垢の材料なら、大丈夫という訳でもありませんが、木と木が掛け合う部分には水分が残り易い・・濡れずに済むなら濡れないの方が・・・。

集成材は、貼り合わせているので奥に入ってしまった水分は、接着剤がある事で残り易い状態になります・・奥は見えないので。

木材は、ある程度水分を含んでいるものです。含水率と言う形で製材して材木として使える状態になった段階で確認しています。伐採された木材の含水率は、それぞれの樹種によって変わっています。辺材の含水率が約100~200程度で、心材が約35~80%程度と言われています。

木を、丸太から製材して、乾燥することで、反ったり、ねじれたり、割れたり、曲がったりと乾燥に伴う狂いが生じてしまいます。その為、乾燥をしないまま使用すると問題が起こります。

土壁による建築を行っていた時は、土壁が乾く間に乾かす事が出来たので、自然乾燥させることが出来ましたが、今は、時間を掛けずに建築するので、自然に乾燥するのを待っている余裕はありません。その為、強制的に乾燥させる機会乾燥によって乾燥材を作る様になっています。

建築用材で使用される材木の含水率が、どの程度がいいかは、構造材が20%以下で、内装に使われる木材が18%以下、床や壁に使われる木材は10~15%となっています。あらかじめ、よく乾燥させることによって狂いを生じにくくすることが、建築するスピードが速く、密閉、気密してしまう今の建物には必要部分になっていますねぇ。

わざわざ、乾燥して丁度いい含水率にした木材を濡らしてしまうのは・・・。

撥水するわけではないので、雨や雪に当たれば濡れてしまいます。水分は、乾きやすい様に表面に残ってくれることは無く、中へ中へと染み込んでしまいます。

自然に、放置することで含水率は、自然に水分が抜け、その環境にあった含水率になるのだと思いますが、過剰に含まれた水分が、悪さをしない理由はないのだと。

「はっ」と、している方いらっしゃると思いますが、壁内結露が起こらない壁内環境にする事で悪化しないと・・。

壁内で気流が発生する事で、壁内結露リスクが高まります。壁内結露が構造木材に浸透してしまうと・・・余計に悪化してしまいますから、気流を止めて、壁内で結露が発生しない様にすればと・・・。

雪の日に、上棟しているのを見て・・・気になったので・・。

コメント