自分で床下の気流止めをする方法

室内空気改善断熱

昨日も、住宅の断熱性能が低い原因は、壁内で起こる気流だということをお伝えしました。

暖房をする事で、室内の壁も温まり、壁の中の空気も温まります。ご存知の様に、温まった空気は上昇していきます。室内を温めれば温めるほど、壁内の空気も温まり上昇していきます。

その流れは、暖房を切っても続いてしまいます。温まった空気は小屋裏から外に放出され、就寝時に、暖房を切って1時間もすれば気流は止まり、壁の中は冷気で満たされ、室内の熱を奪って数時間で外気に近い温度に・・・。

構造上、床下と壁、小屋裏は繋がっていて、小屋裏は密閉されていませんから、気流となった温かい空気は小屋裏から外に逃げていきます。

基礎が通気工法で、床下に外気が入って来る建物は、壁クロス下地の石膏ボード12,5㎜の裏は、外気が流れているって・・・にわかに信じがたい話ですが本当の事です。

お住いの建物の外壁、何の役にも立っていない飾りのようなものになっている住宅が多いんです。

最近の新築住宅でも、次世代省エネ技術に沿って建築されていればいいのですが、サッシの性能「推し」の様なサッシ性能頼りの建物は注意が必要かもしれません。

あと、根太レス住宅は、隙間はでき難い構造なので気流は起こり難いですが、それも、建築会社の考え方になるので、隙間ができる建物もあれば、隙間が少ない建物もあります。根太レスだから気流が起こらないと言う事ではありません・・・。根太工法よりも良いのですが、何に重点を置いているかによって違いが出てしまう事を覚えて置いてもらえるといいと思います。

気流止めを目的として、根太レスにしていれば、気流を感じる事はほとんど無いと思いますが、根太木を使わず、根太木の代わりに厚みのある合板を貼る事で剛性を高めているケースでは、隙間を埋める事をしないので少し隙間ができているかもしれません。それでも、根太工法に比べれば、狭い隙間ですから大丈夫だと思いますが、気になる様ならご確認を・・・。

根太レスで注意すべきは、気流よりも床裏の断熱施工の方ですかね。正しく施工されていないと、断熱材の性能が発揮できない残念な、そこに断熱材があるだけの冷たい床になってしまう事もあります。

切れ目なく連続した形での施工が望ましい。

床組工法によって、隙間のでき方に違いが出てきますが。この隙間、構造上発生してしまう隙間になります。気流止め施工を謳っていて、気流が発生してしまうのはアウトになると思いますが、築10年以上の既存住宅の場合は、言わずもがな100%構造上の隙間ですから「欠陥住宅」なんていってはいけません。正しく造られている物件ですから・・・逆に怒られてしまうと思いますよ。

気流の原因になる隙間ができる根太工法は、土台、大引きの上に根太木45㎜×35㎜角を450㎜ピッチで施工されています。根太木45㎜厚の隙間が気流を生む隙間になります。

この隙間を塞ぐ、埋めるのが気流止めになります。

存住宅で、DIYで気流止めを行う場合は、グラスウールかスタイロフォームを隙間に詰めて発泡ウレタンで細かい隙間を埋める形になると思います。

一度、床下に潜り状況を確認、埋めるべき隙間を確認した上で、グラスウールを使うか、スタイロフォームを使うか判断をしてから施工に移る様にしたいですね。

注意は改めてとして、何を使うかは、それ程、重要ではなく、隙間をしっかり埋めることが大切です。隙間の縦、横、奥行きを測り、床下のスペースの広さを考慮して、作業しやすい材料を選ぶことが大切です。また、どんな準備をして置くと作業がし易いかも含めて考えて置くことが必要だと思います。

ければ古い程、床下のスペースは狭く、作業し辛いと思われます。最低でも450㎜位の高さが欲しいですね。あとは、ご自身の体型・・・。

汚れるので、汚れてもいい作業服を用意するようにした方がいいですね。養生も忘れずに・・・

床下確認をする際、箇所箇所で写真を撮っておくようにしましょう。何度も床下に入るのは大変ですから・・・。

用意する物

  • 汚れてもいい服(作業着)、ゴーグル、マスク、ヘルメット
  • 養生シート
  • 携帯(デジカメ)
  • スケール
  • 材料適量:グラスウールorスタイロフォーム、発泡ウレタン、気密テープ
  • カッター、ハサミ等

土曜日に床下を確認して、翌日の日曜日に必要な材料をホームセンターで購入。翌週の土日で完了と言うのはどうでしょう。

長くなったので続きは次回・・・。

読んでいただきありがとうございました。

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